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2010年6月 2日 (水)

小説 「後北條龍虎伝」と「早雲の軍配者」

先のブログ 「後北条はいつも情けないぜよ」 で、後北条の小説やドラマでの扱われ方に不満タラタラタラのマリコ・ポーロでしたが、めずらしく「カッコイイ後北条」が主人公の小説を最近読みました。最近この手の小説がどんどん増えてきて嬉しい限り。やはり、今、風は後北条に・・・なのですかね happy01

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~この2冊。もう読んじゃった?~


horse 早雲の軍配者 by 富樫倫太郎

それは、風魔の小太郎のことです。といっても、私達がイメージする、忍者の棟梁・身の丈2m・伊勢新九郎さんと共に牛さん達と小田原城に討ち入った(これは伝承)・・・の、小太郎とは随分違いました。

風間(風魔)小太郎が、早雲公に足利学校にいれられ、北条新九郎くん(後の氏康)の軍配者となるための修行をはじめるというお話。

足利学校とは、奈良時代から明治まで続く教育機関で、室町時代は関東管領(かんとうかんれい)上杉が力をいれ、フランシスコ・ザビエル (見てないと思うけど) にして 「日本国中最も大にして最も有名なる坂東の大学)」 と言わしめたとこですよね。足利学校のことを私が稚拙な説明してもせん無いゆえ、たくさん書かれたものがあるのでそれらをご覧あれ。


この小説では、北条氏綱の高縄原攻めから権現山城までの戦いがけっこう書かれていて、北条は高縄原では負けたことになっています。

私は(私はですよ)、あんまり面白くなかった。なんだかお話が単純でね、都合もよ過ぎるというかね。一回目は途中から斜め読み。でも、面白いという人が多いので、私の読み方が足りんのかと思いもう一回読みましたが、後半はまた斜め読み。つまらないんじゃないですよ。あんまり面白くはなかった、私は、ということ。

ただ、ここに書かれている足利学校は、どこまでが本当で、どこがフィクションなのか非常に興味がわきました。ぜひ言って見聞してみたい。


horse 後北條龍虎伝 by 海道龍一朗

これ、好き。時代小説って感じで。

「龍」は、上に同じく、北条新九郎。後の北条氏康。「虎」は、福島(くしま)勝千代。後の北条綱成。地黄八幡ですよ。
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~逆井城にて~

勝千代くんが、今川から北条を頼って逃れてきて新九郎くんと出会うところから始まっていく、二人の深~い友情heart01が熱く濃く書かれています。

こちらも、今まであまりフューチャーされなかった二代・氏綱公の時代がメインで面白かった。小太郎も大活躍。新九郎くんと外郎(ういろう)食べてた。


小説の最後は、もちろん河越の戦い。

「お屋形様は、ここに来てはいかぬのだ・・・」
by 綱成

くぅ~
でも、絶対来てくださる、と思ってるくせに。

つなしげぃっ!
おん大将ぉぉーーっ!

大丈夫か、マリコ・ポーロ。


全てを捨てて籠城中の河越城を助けるか、河越城を見捨てて領地を守るか。氏康殿のプライドと情との間で葛藤する姿が胸にぐぐぐっ!です(私はね)。

敵対する古河に嫁いだ妹姫や、今川から嫁いできた自身の妻、もちろん綱成や太田に嫁いだ妹姫達が今どんな気持ちでいるかを思いやるところも良い。


氏康殿が、一族郎党その家族、土地に暮らす人達、たくさんの人達の運命を自分が担う立場にいることに、よろめくほどのプレッシャーを感じるところも好き。

昔の大河「武田信玄」で、氏政と清水(だったか松田だったか)に両脇を支えられ相模の海を見下ろしながら、「北条のために大きなことを成したお爺様や父上と比べて、自分はなんと無力な存在だったのか・・・」と、あの相模の龍と恐れられた北条氏康が、来し方を苦悩のうちに振り返る晩年のシーンをちょっと思い出したわ。 (昔の大河はよかったのう)


さて、小説のクライマックス。氏康殿は、その葛藤の答を父上・北条氏綱公のご遺訓に見つけるのです。

と、これ以上、私の解釈でしゃべっちゃpaperダメダメ。


ほな。
次回は、韮山・修善寺に早雲どのや堀越公方や北条の崎姫の足跡を訪ねた旅をお届けいたしとうござりまする。


catコメント欄をもうけさせていただきました。公開はいたしませぬので、ご感想なりいただければ嬉しいです。

画像は全てマリコ・ポーロが撮影したものです。画像と記事の持ち出しは平にご容赦願います。

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