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2010年8月 5日 (木)

八王子城~落城忌 その2 「幻庵の一節切はこんな音色?」

「落城忌1」の続きです


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~旧暦天正18年6月23日真昼。御主殿の滝下から御主殿の空を見る。大丈夫?何か写ってないよね。


後北条降伏シーズンのこの時期、八王子城には「飲ん兵衛警報」が発令されます。それに一番やられちゃいそうなのが、マリコ・ポーロでござる。

「落城忌」といってもそんなにご大層なことをするわけではありません。氏照どの墓前と御主殿の滝で香華を手向け(お線香とお花を仏前に供えることね)、みんなで慣れない般若心経を心をこめて唱和するだけです。


その後は、御主殿の滝下で、「我らが殿に、献杯!」をして、通りすがりのハイカーや登城者を引っ張りこんでの飲み会(椚先生は‘直会なおらい’とおっしゃるが)となります。

「えっ!この日はお城に入っちゃいけないんじゃないの?」って?いいのです。供養の気持ちがあれば。氏照どの達は、そんなに心が狭く執念深い方達ではありませぬ。


たまたま八王子城を訪れて、宴に引っ張りこまれた方達は、
「えっと…、今日はなんなんですか?」

旧暦だから知らないよね。そして、みんなに言われちゃうのです。
「いいからいいから、これも氏照公のお引き合わせ」と。

「歴史、あんまり詳しくないんですよ」
「いいからいいから、これも氏照公のお引き合わせ」と。

「あの~、北条とかってまったく知らないただのハイカーなんすけど~」
「いいからいいから、これも氏照公のお引き合わせ」と。

「氏照公のお引き合わせ」という言葉が飛び交う一日です。


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~小豆飯。いわゆるお赤飯。落城後、三日三晩血で染まっていたと伝わっている城山川。川の水で米を焚いていた村人が、その日のことを忘れないように、落城した日は供養のため赤い飯を供えるそうです。こちらは、守る会事務局長さん手作り。~


椚先生のお話。
「氏照公のお引き合わせ」とは、落城時、城で討ち死にした島の坊俊盛のご子孫でもあり、八王子城を守る会の大先輩、故小松さんがよくおっしゃっていた言葉、だそうです。

椚先生のお話は続きます。
「偶然出会った人達が、こうして落城忌を一緒にむかえる・・・もしかしたら、偶然というものはないのかもしれない。こうしていると、人は出会うべくして出会ったのだと思わされる・・・」

私も最近思います。人生で出会う人ってあらかじめ決まっていて、その人達は、A群だか、B群だかC群だか知らないけど、同じ群に生まれてきているような気がするのです。だから、慌てなくても、仲良くなろうと焦ったりしなくても、自然にそうなるのだと。


宴もたけなわ。歌がでました。椚先生は「あざみのうた」。前川さんは、ご自身で作詞作曲のエレジー「八王子城」。峰岸先生は…なんだっけ?忘れちゃったけど、古~い歌。

そして、わらわは舞をひとさし。
人生ぃ~五十ねん~……なわけない。

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~御主殿の滝で、京都の虚無僧寺明暗寺で修行された虚無僧殿が追善供養の一曲。この方も、以前、八王子城で尺八を吹いていて飲ん兵衛達にナンパされた一人。~


マリコ・ポーロ、「北条幻庵の尺八・一節切 ひとよぎり」に大変興味があり、虚無僧殿に、どんな音色だったと思われるか質問。一節切は短く(一節)細い尺八で、普通の尺八より音は高いはずですよねえ。

虚無僧殿は、「これは普通の尺八なのでその音を出すのは難しいが、たぶん、こんな感じだったのでは?と思う・・・」

ぴひぃ~ ひょぉ~

横笛のような、篠笛のような、細く、高い音色の単調な旋律が、木々の間をぬけるように奏でられました。


一同、静まりかえって耳をかたむけます。腕に鳥肌がたちました!あまりに状況に合い過ぎましてね、誰かが、「これ以上はイカンよ、来ちゃうよ」って。

でも、これって、その時城のどこかで聞こえた人は、「ぎょえーっ、お出ましになったぞっ!」って誤解しちゃったかもね。知ぃ~らないっと。


一節切って何?って方は、以下のブログをご覧いただけると嬉し。

「戦国武将が愛好した尺八、一節切」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-8c55.html
「レジェンド・オブ・北条香沼姫」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-bb1a.html


そろそろ首実験が始まる頃かなあという頃、宴はお開きとなります。

あらてめて、八王子城で亡くなった方達のご冥福をお祈り申し上げます。


コメント欄をもうけさせていただきました。公開はいたしませぬので、ご感想なりいただければ嬉しいです。画像は全てマリコ・ポーロが撮影したものです。

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