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2011年2月 6日 (日)

映画 「アラビアのロレンス」

(2013.1.25 加筆
以下は、あくまでも映画(ドラマ)としての賛美です。)


世の中にひとつしか映画が残らないとなったら・・・いや、ベスト10を挙げろといわれたら迷いすぎて脳が気持ち悪くなるが、ひとつとなったら私は迷うことなく、それは

アラビアのロレンス

である。

もうこう書いただけでも、あの音楽や、砂漠の風にひるがえるロレンスの白いアラブ衣装や、狂気な青い目が浮かび胸が ぎゅうぅぅう~んとなる。

明日は、BS3で夜10時から完全版が放送される。10時から!?終わるのはいったい何時ですか!と私は騒ぐ必要はないのである。なぜならDVDを持っているから。しかし持ってるからといって、なかなか、さあてとっとDVDを見る時間はないのである。


皆さんそうだろうが、私も若い頃から映画は大好き。むか~し、夜中にテレビで往年の名画劇場みたいなのを毎晩のようにやっていた。俳優や映画名をあげだしたらきりがないのでやめておくが、恋愛映画、西部劇、西部開拓史物、サスペンス、冒険活劇(古い言い方!)、歴史劇、宗教劇、文芸大作、などなど子供が主人公の映画以外は欠かさず見ていた。

映画館にも、今と比べたら、どこにそんな時間があったのかと思うほど通った。ロードショー(昔はそう言った)はもちろんのこと、飯田橋や三軒茶屋の古い映画館の三本立ての理屈をこね回したようなフランス映画もよく見た。岩波ホールやシネマスクエアとうきゅう等もよく行ったなあ。私の親友OやH などもそうだがもっともっと見ている人もいた。あの人達ったら役者はもとより、監督や演出家の名前なんかをベラベラ言えるのだ。ワテにはとてもついていけしまへん。

映画通でもないそんな私の、一番というか別格が「アラビアのロレンス」なのである。

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~「猫は元々砂漠の生き物なのだよ」。寝ているところにDVDを押しつけられ不機嫌な砂漠のマルゴー。~


最初に「アラビアのロレンス」を見たのは10代の頃。場所は懐かしの有楽座である。一応ことわっておくが、初上映の時じゃあないですからね。人に連れて行かれて何の先入観もなく見たら、いきなりバイクの事故から始まったので驚いた。

もっと昔の時代の歴史劇かと思っていたからである。実在の人物であることも知らなかった。しかも、女性がまったく出てこないし(影みたいなのは出る)、ロレンスの行動に結びついていく原因のひとつであるそういうホモセクシュアル的なシーンもあったし。まあロレンスが、ある意味で強烈で無敵なヒロイン ではあった。


そのあと、惹きこまれるようにして見て非常に感動したのであるが、いまひとつ時代背景が分からなかった。ほら、あるでしょう。例えば「カサブランカ」。

10代の最初に見た時はただハンフリー・ボガードのセリフのかっこよさとバーグマンの涙の美しさだけが気に入って(それは今見るとちょっと笑っちゃうのだが)、最後の方でいきなり皆が歌いだした歌とか、ゴミ箱に捨てられたボトルの意味が分からなかった。時代背景とか政治背景が分かってから見ると、これはメロドラマじゃなくて過激な反ドイツ映画なんだなということが分かるのだ。


今でも「ロレンス」のアラブの政治背景は複雑でよく把握できてないが、それからは上映されるたびに映画館へ足を運び、ついにビデオを買いDVDを買うはめになった。

私は、映画はやはり映画館と思っているのでDVDを買うことはないのだが、将来歳をとって映画館へ行けなくなったときのために、これだけは買っておいたのだ。


ロレンスがマッチの火を、ふっkissmarkと吹き消したとたんにブワーッと赤い砂漠が画面(これが大スクリーンだと感動的なんだな)に広がるシーン。

ロレンスとアリの最初の出会い、広大な砂漠のド真ん中の井戸のところでポツ~ンと水を汲むロレンスに駱駝に乗ったアリが遠くから徐々に徐々に近づいてくる陽炎のような長~いシーン。聞こえるのはアリがハタハタ近づいてくる音だけ。

アラブ国民会議の市役所の庭でアウダがアリに「彼を愛しているのか」と問いなから、アラブへ戻るアウダと先へ進もうとするアリの会話のシーン・・

DVDのそこだけを何十回も見過ぎて、ちょっと飽きちゃった・・って、いかんいかんもったいない。DVDを持ってると、こういう「細切れ見」をしちゃうのでよくない。


つまり誰が好きって、そう、アリです!シェリフ・アリ!

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~DVDを撮っちゃった。載せたら違法かな・・。でも、素敵なんで小さく(←大きさは関係ない)~


か~~っこいいわよね~。常にロレンスを見守り、愛し、たしなめ、抑制と情熱、強くて、そして、自分の部族やアラブの将来を憂い葛藤し(出ました!枠の中で葛藤)、最後はロレンスから離れ自らの道をゆく。史実では、アリの一族は滅びるそうだが。


黒を纏う黒い髪と黒い瞳のアリが、白を纏い金色の髪と青い目のロレンスの後ろに常に立つ姿が印象的だった。無理だと思っていた仲間の救出を果たしたロレンスに水を渡しに近寄っていくアリ(オマー・シャリフ)の歩く姿や、最後にロレンスと別れる時の典雅なお辞儀といったらもう・・。

オマー・シャリフって、「ドクトル・ジバゴ」や「うたかたの恋」の王子様の時も素敵だったが、ちょっと濃すぎた。砂漠の中では、その濃さがちょうど緩和されて非常にかっこよかった。


さて、なぜ、これをマリコ・ポーロの「後北条見聞録」にあげたのかというと、このオマー・シャリフ演ずるアリに、そう、この映画のアリに!北条氏照を演ってほしいから、でござる。何をトチ狂ったことを言っておるか、ですか。申し訳ござらん。


DVDがあるにもかかわらず明日見てしまうと思うが、でもね、「ロレンス」に限ったことではないが、やっぱりテレビの小さな画面ではあの砂漠の果てしない広さ過酷さは伝わらない。大スクリーンで見なければ、それは映画「アラビアのロレンス」ではないのである。

それでも見ちゃう「アラビアのロレンス」。あ、もひとつ断っておきますが、「アラビアのロレンス」は実在の人物で実在の出来事ではありますが、映画ドラマなので全てが史実ではありまへん。


ほな。。

cat コメント欄をもうけさせていただきました。公開はいたしませぬので、ご感想なりいただければ嬉しいです。

画像は全てマリコ・ポーロが撮影したものです。

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