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2011年2月21日 (月)

大河 「独眼竜政宗」 感想

きた・・梵天丸もかくありたい…

先日のブログ記事で、万福丸が消去された「江」では、江と息子二人(家光と忠長)の世継ぎ争いをどう描くのだろうかと書きました。まさか忠長まで消去はしないと思いますが、その時「大河 独眼竜政宗」が浮かびました。

最近は、もっぱらレンタルDVDで少し前の時代劇ばかり見てるんです。これもまた新鮮で面白いんですよ。本や映画と同じで、10代に見た時、20代に見た時、30代で見た時・・ハショッてっと、そして今見るのとはこれが違うんですよ。


当時の武家は、嫡男は母親から離され養育係がつき重臣達の間で育てられますね。下の子達にも養育係はつきますが、母親が身近に接するケースがけっこうある。そうすると、どうしても母親は次男以下に執着が強くなる。これは仕方がないことです。

大河「独眼竜」では、政宗の母・お東様も、弟の小次郎(竺丸)を手元で育てていて溺愛していました。この母も、もれなく、兄の政宗より次男の方を跡継ぎに推します。


お東様が政宗に毒を飲ませるシーン、政宗がやむなく弟を切るシーンなどは、時代が違う今の私達にも理解できるようにうまく描かれていたと思いました。

それは、そこに至るまでの時代背景や、伊達家の事情や、政宗が小さい頃からの母子の屈折した愛憎や、二人に流れるエキセントリックな性質を、丁寧に伏線をはりながらドラマが展開していったからだと思います。

悪役は一人もいなくて、三人とも哀れでした。お東様が綺麗でピッタリで上手かったですしね~。

ドラマの最後の方で、年老いた母・お東様を政宗が引き取ります。お東様は最上に追放されてからあまり出ていなかったにもかかわらず、「いきなり再び登場」みたいな違和感はありませんでした。

それまで、常にそのことが政宗の心の澱(おり)となっていることが、片倉小十郎はじめ重臣達や正室の愛姫などとの会話を通して、視聴者に伝わる描き方だったからでしょう。

「主役はとにかく、なにがなんでもいつでも素晴らしい人間」なのではなくて、その狡さも、したたかさも、しらじらしさも、しつこさも、最後の変人ぶりも、ちゃんと描いてましたね。それなのに、魅力的でした。

Photo_2 ~数年前の仙台日帰り旅行で。青葉城の隅っこに追いやられた政宗公像。~

渡辺謙さんが濃いから、伊達政宗もドギツイ印象がありました。実際どぎつかったと思いますが、瑞鳳殿の資料館で遺骨から復元された政宗の像を見た時、ちょっと亡き近鉄の仰木監督に似ていてイメージがガラっと変わりました。より一層ファンになっちゃった。

そこで流れている発掘時のビデオで、「政宗公の血液型はB型でした」と言った時に、満場から「あ~、やっぱりね~」みたいな声があがったのが可笑しくて、みんな大笑い。

そうなんですよ。わらわの三大ヒーロー、北条氏照・土方歳三とあと一人は伊達政宗公なんですよ。政宗公、枠の中で葛藤してない?い~や、してますよ。天下をとるには生まれた時代が遅かった。生まれた土地が遠すぎた。東北という枠の中で葛藤しとるじゃないですか。いや、もがいてた、という方があってるかな。

伊達政宗は東北の誇りなんです。私事ですが、私の一方の祖父は庄内ですが、もう一方は伊達家発祥の地、伊達桑折の西山城跡の麓なのじゃ。もう引っ越してしまってそこには誰もいませんがね。子供の頃行った時にもっとよく探検しておけばよかった。


「独眼竜政宗」は、大河で、本編とは別に解説エピソードを入れた最初でしたね。今は本編の後ですが、当時は冒頭でした。渡辺謙さんの水玉模様陣羽織(紫地羅背板五色乱星)の着付手順を見せてくれて、「はい、出来上がり」の時も面白かったし、小田原北条攻めの秀吉軍が小田原城を取り囲んでいる様子の解説が分かりやすかった。

冒頭のエピソードが終わり、間髪入れず、あのテーマ曲が流れる。
♪チャ~ラララララ~
ダンダンダダンダダダダ…
青い光の中の、例の細い月型の前立ての黒漆五枚胴具足に身を包んだ政宗のシルエットがゾクゾクしましたね~。何かを叫んでいるのが、あれは何と言ってるのかも話題でした。


伊達成実もよかったですが、片倉小十郎が渋くてよかったですよね~。少年時代の小十郎が(ちゃんと少年時代・少女時代はその年頃の役者をつかった)、政宗の眼をえぐるシーンなんて濃厚でドキドキした。二人の長きにわたる信頼関係がはじまる時でした。

政宗の父輝宗に殉死した遠藤基信もよかったし、その後を追おうと人取橋で殿(しんがり)を主張して意地でも引かない鬼庭左月もよかったし、左月の息子の茂庭綱元もよかったし、敵対していたのに最後は腹心となる大内定綱もよかった。特に、亡くなるシーンがグッときたね。レオ様(蒲生氏郷)にいつまでも意地悪する政宗を「いい加減に許しちゃれ」とたしなめる人生経験豊かな家康もよかったし、愛姫は可憐だったし、あ、お東様の侍女の おちゃこ も良かった。普段あまり出ない東北の豪族達が出てきたのも面白かった。あ~きりない。

それに、主役だからって、あちこち全ての主要事件の現場に居合わせないし。政宗は一国の当主ですからね、やることいっぱいあって忙しいからそんな暇はないんです。


あらためて見ると、実年齢が合わないところもあるし、政宗の毒殺も史実は違うらしいし、でもドラマとして見ても、「そこ、おっかし過ぎるでしょう」というほどのところはなかったです。私はね。

また見たくなっちゃった。でも、小田原攻めの回はほとんど石垣山でのサル殿下と政宗の迫力ある対面シーンだけだった記憶がありますな。二人でスウィーツ食べておった・・・なんて。となると、次は「武田信玄」を見ようかしら。もちろん、北条氏康が登場する回と、「八千年の春」ですな。


ほな。。。

cat コメント欄をもうけさせていただきました。公開はいたしませぬので、ご感想なりいただければ嬉しいです。

画像は全てマリコ・ポーロが撮影したものです。

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