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2011年4月19日 (火)

白洲正子展「神と仏、自然への祈り」

先日見に行った、世田谷美術館「白洲正子~神と仏、自然への祈り」のこと。

最近何でもすぐ忘れちゃうから早く書きたかったのですが、震災以降、「神も仏もない、自然は怖い」と思ってしまっているのでなかなか書き進めないでおりました。いつもみたいにノリノリでは書けそうもないけれど忘れないうちに。

Image1239 ~那智大社と那智の滝。いにしえ、熊野・那智へ行った時に撮った写真を、また撮った。雨だった。墨絵のようだった。~

白洲正子は大好き。その人個人の人となりとか、ライフスタイルとか、その夫とか、ではなく、白洲正子の旅の仕方や、日本の風景や風土の感じ方が好き。しかしご本人にはお会いしたくないかも。恐そうだから。亡くなりましたがねえ。


白洲正子との最初の出会いは「十一面観音巡礼」です。もうかれこれウン十年ぐらい昔になりますかのう。。

水上勉の「湖の琴」や、井上靖の「星と祭」を読んで湖北の十一面観音に惹かれ、各種関連書物を読むと、「白洲正子」という人物が必ず登場するのです。そして行き当たったのが「十一面観音巡礼」。

それから、白洲正子の全ての著作を読みあさり、
写真集を書い、
お能を見(高いから数回だけで終わり)、
ビデオを買い(高かったのに、今はビデオデッキなんて無いから見られぬ~)、
部屋の模様替えをし、
お酒は白洲次郎のマッカラン好きに感化されシングルモルトにはまり、
亡くなってから一般公開されたお宅「武相荘」へも行き、
果ては伝統工芸を扱う会社へ転職し、
あれをし、これをし・・、

ウン十年の間にいったい白洲正子に幾ら(\)つぎ込んだことか。返せー、戻せー、とまでは言わないですけどね。幸か不幸かお金がないので骨董だけは「見るだけ」で済みました。

それに、今流行りのBL(オジ様方わかる?)だって、まあそれまでも、赤江漠さんや、萩尾望都さんや、木原敏江さんや、竹宮恵子さんや、(男子諸君、分かる?)で洗脳されてはいましたが、なんてったって白洲正子の「両性具有の美」でありますよ。カテゴリーも別ですが、失礼ながら格調が違いました。


白洲正子以前の私の旅のバイブルは司馬遼太郎の「街道をゆく」でした。京都はそれまでもよく行っていましたが、白洲正子以降は、西行を訪ね吉野へ行ったり、熊野へ行ったり。

近江も、白洲正子以前は、司馬さんの、浅井、佐々木、長浜、近江八幡、国友鉄砲鍛治だったのが、白洲正子以降は、湖北、竹生島、湖東の奥地を歩き回り、中身はてんで浅いのにもう笑っちゃうけど、「ナリキリ白洲正子」でござった。

Image12361 ~一部でござる~

なんだ、ノリノリじゃないか、マリコ・ポーロ。書き始めると止まらない。いやね、あの頃は楽しくていい時代だったなと思いましてねえ。私達がバブルを謳歌し過ぎたので、今こんな時代になっちゃったんですかねえ。

例によって、ここで私が浅い知識で白洲正子の著作や経歴や物の見方や、本地垂迹、補陀洛渡海、白山信仰を語ってもせんないですし、それに、浅くても浅いなりに話し出したらやめられない止まらない。高野山の時みたいに4部作ぐらいになってしまうのでやめときます。

興味がある方はご本人の著作をお読みくだされ。私は「十一面観音巡礼」から入りましたが、代表作は「かくれ里」ですかね。「街道をゆく」と、白洲正子はかぶっている場所が多いので両方読むと楽しいですよ。


白洲正子でわらわが萌え?られなかったのは二つ。一つは、青山二郎。

もうひとつは、明恵上人。足跡をたどったり、他の方の書いた物も読みましたが、明恵上人よく分かりませんでした。ちょっと偏り過ぎというか、オーバーというか、一人の世界というか・・・。

今回の企画展には、白洲正子が絶賛した明恵上人樹上座禅像(じゅじょうざぜんぞう←言える?)がきていました。この本物を見たら分かるかなと思って行ったのですが、やはり、わらわにはよく分からなかった。


「白洲正子~神と仏、自然への祈り」は、会場中に神さま仏さまのワールドが隙間なく展開され、密閉された空間にその発する気が充満していました(私にはそう感じられました)。

そのせいかどうか、途中で少し気持ちが悪くなり後半はショートカット。一緒に行った、白洲正子シンパの親友とは入館するなりはぐれ(いつも)、一足先に外へ出ました。

お花見客でいっぱいの、公園の‘俗’な空気を吸って、ほっ。青山二郎ではないが、「余白」をくれ~。


そうそう、アプローチがなかなかよかったです。入口を入ると、薄いグリーンのトーンの熊野古道を歩き、突き当たるとそこは頭上から那智の滝です。??でしょ。ま、行ってみてくだされませ。

開催は5月8日まで。明恵上人樹上座禅像は4月24日まで。

Image1238 ~那智の滝。同じく、撮った写真を撮った写真。水しぶきがビシビシこちらまで飛んできたのを思い出した。~

▲ おまけ

文化庁その他で、被災文化財の救援、修復・保存に関する寄附金・義援金を受け付けていますね。主旨や詳細や振込み先は、文化庁のHP、長官のメッセージにあります。

以下、漆塗りや金箔の事を書いた最初の頃のブログ記事ですが、よろしければ。

続・木地師 「山中の虎」 と 「近江小椋谷」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-273f.html


では。。。

cat コメント欄をもうけさせていただきました。公開はいたしませぬので、ご感想なりいただければ嬉しいです。いただいたコメントにはお返事させていただいております。

画像は全てマリコ・ポーロが撮影したものです。

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