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2011年6月 5日 (日)

里見へ走った公方の姫

安房の里見勢が放った火は鎌倉を覆い尽くした。紅蓮の炎の中、里見家当主・里見義弘の船に飛び乗り、全てを捨てて安房へと向かう若き尼僧の姿があった。

と、軍記物などで伝わっている(詳細の真偽は不明)のが小弓公方の姫、青岳尼である。第一次国府台合戦で小弓公方が滅びた後、姫は北条氏康によって鎌倉尼五山筆頭・太平寺の住持とさせられていたのだ。

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さて、それから時は450年ほど下りし五月のある日、太平寺跡に立つ3人のオバの姿があった。

わらわと、長~い付き合いの鎌倉人&白洲シンパとの3人である。2人共あまり歴史には興味はないと言いながらも、なんせわらわと同じく少なく見積もっても八百年は生きているから、当時のことは結構良く記憶しておる(?)。特に鎌倉人は家が近いこともあり、私なぞより青岳尼や太平寺のことは詳しい。


最初はまともに小弓公方が鎌倉の鶴岡八幡宮の別当だったとか、里見のことや、鎌倉の北条支配などを浅〜い知識なりに話していたのだが、だんだん話は「江」の「スナック 龍子の部屋」モードに。

「海までどうやって行ったのかな」
「輿?」
「いや、火の中でしょ。屈強な里見の手の者におぶわれて、とかのシーンよく時代劇で見るじゃん。」
「打ち合わせしてあったらしき事が氏康の手紙にあるっていうことは、事前に密かにどこか海に近い所に移ってたんじゃないの?」

「義弘と青岳尼は、頭の中でどうしても美しい二人に想像しちゃうわね」
「いや、えてしてそういうのに限ってそうでもないものよ」←ヒドイっ!

「長い間離れていたんでしょ。どうしてそこまで思ってられるかな。」
「子供の頃に会っていて、それから離れ離れだと、記憶に残るその人のイメージはどんどん美しく、思いも強くなるものなんじゃないのかね」

「船に飛び乗り、久方ぶりにお互いの成長した姿を見て、あにゃにゃ・・どなたさま?なんてね。」
「姿形がどうこうより、長~い間の夢が叶っちゃってこれから現実が始まるとなると、いきなり情熱が冷めちゃうってこともあるかもねえ。」
「卒業(映画ね)、だわ」


「結局、青岳尼は安房へ行って幸せな人生を送ったの?」
「知らない。聞いてないし。(←当たりマエダのクラッカー)」
「子供がたくさん出来たからっていっても、幸せだったとは限らないものねえ」


「だいたい、当時の女の人の‘幸せ’ってなに?結婚の意味合いも今とは全然違うし。」
「あしたの命さえもわからない時代だもんね。幸せの価値観は今とはまったく違うわよねえ」
「しかも、腐っても公方の姫よ。武将でないとはいえ、今の人達とは覚悟が違うでしょう。」
「里見にとっては、愛だなんだより、小弓公方の娘を北条から奪い返すっていう事が大事なことだったりしてね」

「・・・・・・」
「・・・・・・」

「ま、青岳尼は安房で幸せな一生を送りました、ってことで」
「そうそう」
「そうよね」

「めでたし、めでたし。」

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~太平寺近くの、鎌倉人の秘密基地の原っぱでお弁当(作ったのではない、買った)やチーズを広げてお昼ご飯~


青岳尼のこと、本当はもっとドラマチックに妄想満載で書きたかったのですが、ガールズトークでぐっと下世話な視点からの青岳尼で失礼申し上げました。

いや、いつもこんなもんなんですがね。(上は、ご本人達の許可を得て書いとりまする)


「南総里見ファンタジーツアー 1」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-c2c4.html
「2 稲村城」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-e1c8.html
「3 久留里城」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-96fd.html
「4 現代の館山城も辛い」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-adbe.html
「5 戦国人たちは消えてゆく」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-c2ec.html


ではまた。

コメント欄をもうけております。公開させていただいてはおりませぬが、ご感想なりいただければ嬉しいです。

画像は全てマリコ・ポーロが撮影したものです。

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