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2011年12月25日 (日)

「北条ワイン」でクリスマス

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~北条オタクの皆の者、どやっ!~


クリスマスの今日はワインの話を。


人間の舌には、甘味を感じる部分、酸味を感じる部分、苦味を感じる部分とかががそれぞれありますね。奥の方が苦味、両側が酸味などという話を皆さんも聞いたことがあると思います。

また、グラスの口元の形状によって、液体の口の中への流れ込み方が違うということはご存知ですか?


口元が反っていたり、内側に入っていたり、まっすぐだったりによって(細かく言えばそれだけではないのだが)、酸味を強く感じる両側面に広く液体が流れ込んだり、逆に細く流れ込み甘味を強く感じる先端部に液体が集中したりします。

だから、酸味が強い飲み物を、舌の酸味を強く感じてしまうところへ主に流れ込む形状のグラスで飲んだら、より酸味が強調され、場合によっては酸っぱいぐらいに感じてしまったりします。渋味が強い飲み物や甘い飲み物も然り。


その原理を元に、ぶどうの品種によってグラスを変えて、それぞれのワインの特徴を生かしワインを美味しく楽しもうという発想から作られたのが、リーデル(Riedel)社のワイングラスなんですな。


リーデルではひとつのワイングラスが生まれるまでに、ワイナリーの人達も含め何百人もの専門家によって何度も何度もテイスティングが重ねられます。

科学的なデータに基づくだけではなく、人間の感覚にも重きをおくためです。


その他にも条件はたくさんあって、例えば、長い間眠っているワインは香りや味を開かせるためにボウルが大きなグラスがよいとか、機械作りより、手吹き(これも匠・・・いえ、マイスターの技)の方がグラス表面に凹凸があるためより香りが開くとか。グラスを割れにくくするため縁を丸く作ってあるものは液体が横に流れるので味が乱れるとか。

これはワインに限らず、日本酒だって、アイスコーヒーだって、ジュースだってそうですよね。あ、そうそう、グラスに直接口をあてて飲むと美味しいのに、ストローで飲むと美味しくなくなっちゃうなんていうのも、そういうことですかね。

まあ、つまり、スーパーで580円のワインだって、その長所を引き出すグラスで飲めばすこぶる美味しくなるし、何十万もするヴィンテージワインでも、その短所を強調するグラスで飲んだら残念な味わいになるということですわ。


リーデル社の回し者みたいなことを申しておりますが、私は昔から古今東西の匠(マイスター)の技が好きで、それらを扱う仕事に長くついていました。ワインや日本酒やモルト酒やそれらを楽しむための酒器(グラスや漆器や陶磁器)などの研修もあり、自分でスクールに通ったりなどしてけっこう真剣に勉強していたことがあります。

これらは、そこで学んだことです。とはいえ、離れてしばらく経つので随分忘れてしまいましたが、大所はこんなことだったと思います。興味ある方はリーデル社のHPをご覧くだされ。もっと詳しく書いてあります。


リーデルを扱っていた頃はバブルだったこともあり、関係者割引もあり、ワイングラスにも随分凝ったもんです。でも、今は、な~んでもよくなっちゃいました

一応、数種類のグラスは匠の技の手吹きも含め棚に鎮座ましましていますが、普段はもっぱら輪島塗のカップを使っています。これがね、形状がいいのか、材質がいいのか、何を飲んでも美味しいんですよ。


年に一度のクリスマス。しかも、 「北条ワイン」の赤。たまにはワイングラスで飲みますか。

「北条ワイン」の赤の葡萄は、「マスカット・ベリーA種」。カベルネとかシラーとかメルローとかピノじゃないのね。はて、どのグラスが 「北条」 の魅力を一番引き出せるのか。色々なグラスで試してみることにします。一番マッチするのは、ベネチアンレースクガラスのカップってね(北条氏照ファンのみぞ知る)。


北条ワイン

肝心なことを言い忘れていました。
「北条ワイン」 とは、鳥取県の「北条砂丘」産の葡萄を使い、現地の「北条ワイン醸造所」で造られた 100% メイドインジャパンのワインです。

ちょうど先日の朝日新聞にも載っていましたが、国産ワインで、原料となる葡萄に国産葡萄が使われているのは 25% 程度だそうです。輸入した濃縮ブドウ果汁やワインをブレンドするものがほとんどだからです。(裏の原料のところにも書いてあります。)

しかし今、国産葡萄で国産ワインを作る 動きが、特に30代から40代の若い醸造家の間で非常に盛んになってきているそうです。前にも書きましたが、日本人は、日本のワイン業の存続と農業の活性化のために、少しは日本のワインを飲みましょよね、ね


「北条ワイン」のラベルは、鳥取県の地図だそうです。正面からボトルをかざすと砂丘が透けて見えてくるんですよ。

 

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~↑この下の部分のラベルの裏側に砂丘が見えるのだよ。これじゃあ分かんないですよね。素敵ですよ。ボトルのガラスも綺麗。縦に、線というか歪みが入っているレトロなガラス瓶みたいなのよ。~


北条砂丘で葡萄が作られたのは、なんと!安政3年からだそうです。(葡萄栽培自体は奈良時代あたりから始められていたと甲州で聞いたことがある。)

葡萄は、作られた土地によって味が随分と違いますね。同じマスカット・ベリーA種でも、心なしか甲州産よりはドライで私好みのワインのような・・・。それは、けっして産地(信玄殿の甲斐)や名前のせいだけではないと思うのですが、ね。


ではでは、みなさま、メリークリスマスにござりまする。
全ての人に、今より悪いことが起こりませんように。


「恵林寺で見た、松姫さまの手紙」 後半に勝沼見聞録とワインのこと少し。
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-d207.html


コメント欄をもうけております。公開させていただいてはおりませぬがご感想なりいただければ嬉しいです。

 

画像は全てマリコ・ポーロが撮影したものです。

 

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