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2011年12月 6日 (火)

大河 「江」 締め・・・というか繰り言

今年の大河、終わってくれましたねえ。

一足早い年末商戦が一段落しため、昨夜やっと最終回の録画を見られました。美容と健康のため?に途中から見るのをやめたのですが、実は、大阪の陣あたりから、また見始めていたんですよ。

なぜならば、さんざん襤褸糞書いていたくせに、書きっぱなしで終わるのは良くない。自分が話を振ったことは、一応完結させにゃいかんと思ったからにございます。


大河ドラマって当初は色々不自然でも、長丁場なので、後半は製作陣も役者さんもこなれてきて進化しますよね。そこにかすかな望みをもって、楽しく感想を書いて締めようと思ったのです。

karaoke しかし、この時は、その望みが見事に打ち砕かれるのを、まだ知らぬマリコ・ポーロにございました。←毎回番組最後に流れるお市さんのナレーション。

ぽわっ ぽわっ ぽわっ


まあ、期待したわらわが甘かったのでございます。しかも、サル殿下ももういないので、ヒデ&ゴーのオチャラカコンビのネタでも出来ない。ですので面白くなくてござりますよ、最後の「お江でござる」。


さて11ヶ月・・・いや人生50年経っても、相も変わらず、お江さんはお城の中をウロウロしているだけで自ら何も成さない。相手の言うことをオウム返しし、「よく分かりませぬ」と、「戦はいややねん」どころか、あれもこれも何もかもいややねんを繰り返すだけ。

「私の子は、(徳川の子ではなく)私の子です!」と大名の正室として驚くべき我儘を言い放ったかと思えば、側室の子のことなら、「誰の子であれ、徳川の子は子」と、平気で当たり前のように言ったりする。あ、これは、保科正之のことね。


ゲゲゲ秀忠も、相も変わらず甘ったるい表情とダラダラした覇気のない(まあ、覇気も出ないと思いますが)動きとセリフ回しで、「おやじ早く死ね」などど公共放送で何度も言い、中途半端にフューチャーされた侍女達は安っぽい「学芸会のその他大勢演技」をし、春日局はいつの間にかお江さんの手下となり、

いったい、これは何時(いつ)の時代の何処(どこ)の話?みたいな慶長・元和年間が、江戸城と駿府城で繰り広げられていました。


そして、最終回にしてお江さんに生まれて初めての仕事が与えられました。それが、「上様以外は絶対の男子禁制。およそ千人にも及ぶ女ばかりの世界でございました」(吉屋信子原作)。

そうでございます。
大奥 にござりますです。

(株)江戸城・・・いや、江戸城(株)に新セクション設立です。提案者はもちろん、お江さんです。設立の趣旨は、「家族が一緒に住める場所があるといい」からだそうです。

もう、どうとでもしちょくれ。


この大河を見て、「このお江さん」のファンになった人がいるのかな。この大河は誰を主役として、その何を表現したかったのだろうか。「太平の世」か?「太平の世」の何がどうで、どこをどうしたいのだ?

だいたいからして、
「太平、たいへい、たいへー」って、耳にタコができたよ。
太平サブローシローのファンかね。ほな夫婦で、横山やすし・西川きよしさんの物真似でもしてみそ。


よう分からぬセリフのひとつが、
「太平のためには避けて通れぬ戦がある・・・」。

はいっ?

このセリフは、ねねさんだったか、秀忠だったか、家康だったか、何人かにに 妙に分かった風に言わせて いました。もし、仮に、ドラマの主題を「太平の世」にしたいと途中から 思いついた にしても、果たしてそうなのか?


太平、太平、とサブローシローをうたってきた手前、戦をする理由付けがうまく見つからない。それ以前に、戦に至る経緯もよく知らないから、全てこのセリフで片付けちゃった。その上、何度もいろんな人に言わせるところからすると、ナイスscissorsなセリフだと思っている、そんな感じね。

最近の大河の、事に至る理由付けは稚拙ですよねえ。というか、登場人物の言うことや考えることの設定が、都合に合わせてコロコロ変わる。昨年の、龍馬さんが銃をたくさん仕入れる理由付けも、龍馬さんの根本的な考え方(ドラマ内での)がいきなり変換で、ドびっくり~しましたがねえ。

戦で勝ち取った太平サブローシローは、結局は、戦で無くなるのだよ。世界の歴史が証明してる。現に徳川政権だって、三百年後は、外様に追いやった大名家に覆されちょるぜよ。


されど・・・
(↑今回の大河で、「へぇ~」「あのぅ」「すごいっ」と並んで連呼された言葉のひとつ)、

役者さんが上手ければ、セリフやシチューエーションは妙でも、「どうにか大河を見ている気分になれる」シーンもあるのです。

北大路欣也さん(家康)は別格なので置いといて、それは、淀殿の宮沢りえさんと秀頼の大阪城です。秀頼役は、あの「風林火山」で上杉龍若丸を演じた少年ですよね。この少年いいですよねえ。もうちょっと大きくなったら、北条氏直さんやりますか?いや、北条為さまheart01でもいいですよ~。


話を戻し、
淀殿がいつの間にああいう考え方を持つようになってしまったのか、途中見ていなかったので分かりませんが(たぶん、さしたる段取りも意味もなくだと思いますが)、この大河の中では、「大阪城の淀殿と秀頼」が、もっとも役に入り込んで演じてた「役者さん&場面」だったと思います。

「大河 淀」かと思いましたもん。そして、場面が大阪城から江戸城に変わると、いきなり幼稚 bearing


されど・・・
あの妙な音楽は、やっとこさの場面を軽くしちゃってますよねえ。切迫感を表現しているのでしょうが、サスペンスドラマみたいで陳腐です。テーマ曲はいいのに、挿入曲がみんな妙なんですよ。ラテン系コントみたいな曲もよくかかっていたでしょう。

なんじゃあれ?脚本を読んで作曲したら自然にああなっちゃったのかな。
よく分かりません。されど・・・

淀殿って、描きやすいんでしょうかね。ある程度定まっているキャラクターを皆知っていますからね。お江さんやお初さんは万人にメジャーではありませんから、色々に書ける楽しみがある半面、よっく調べなきゃなりません。


淀殿といえば、池上季実子さんという女優さんがいます。私、時代劇を演ずる時のこの方が大好きだったんですが、もう少々お若い頃、淀殿とか、築山殿とか、三条の方とか、大蔵卿局とかの、プライドの高い、きりっとした戦国期の女性役を演じると絶品だったんですよ。小袖、打掛も似合いますし。

池上季実子さんの、現代劇とはセリフ回しや所作をガラリと変えて「いかにも時代劇」になってくるところが好きなんです。後北条ドラマでなにかやっていただきたいわ。もう少々お若かったら(今でも若いんですが)、崎姫なんか良かったんですが。

いっそ寿桂尼。あ~、でも私の中では、藤村志保さんの印象が強いですからね~。藤村志保さんは、なお一層好きなので困りますのう。


時代劇って、現代風にやるとしても(大反対ですが)、やはりセリフ回しや所作は時代劇ならではの型があると思うのです。それが出来る役者さんだから、幼稚な大河でも北大路欣也さんや宮沢りえさんのシーンは見られた。

語尾にただ、「じゃのう・・」とか「・・でござりまする」を付けていればいいってもんじゃないんです。あ、そりゃ、マリコ・ポーロか bleah。でも、だからコントや、かくし芸大会みたいになっちゃうんですよね。


さて、「大河 江」の最後は、夫婦二人で遠駆 horse に行くシーンでした。

怪しい占い師みたいな 林羅山が春日局の色仕掛けにひっかかりそうになったり、モトダン(昔の旦那の佐治與九郎)の、こじつけみたいなアドバイスで初めて自分の考え方の狭さに気が付くお江さん、などなどの奇想天外な経過の末、嫡男争いに決着が付き、イマダン(今の旦那)の秀忠が、かる~いメリハリの無い言い方で、

発表しま~す
「世継ぎは・・・」

ドドドドドドと太鼓の音・・・はウソだが、そんな感じで間があき、息をのんだようなワザとらしい演技の表情がそれぞれ映し出された後(今に始まったことじゃないが演出もねえ、ごにょごにょ)

「竹千代~ ほにゃ~

みんなで、よかったよかった、オメデトウみたいな感じで一段落後の遠乗りです。


随分景色のひらけた丘陵地帯で二人で山並を眺めながら、秀忠がまたまた、かる~い言い方でダラ~とおっさる。

「江、そなら(た)は 私の希望ら」

こっぱずかしくて見ちゃいられんぞなもし。

されど・・・
いいなあ、あ~んなに自分勝手な文句ばっか言ってても、夫にそんなことを言ってもらえるなんて。なんて良い夫なんだろう。


そして、どこまでも一人で駆けてゆくお江さんの脇を、母上(お市さん)が並走 horse する(←ホント)のでありました。


まあ、これでおしまいにござります。


私は言いたい!言うけどね。
同じ時代設定で、違う製作陣と違う役者でやり直してくだされ。そして、ここまで貶められた、お江さんや、お初さんや、秀忠や、秀吉や、三成や、京極龍子達の名誉挽回をしてあげて欲しい。


以下、「江」感想?の一部でござるがよろしくば。本当によろしくば。

「お江(おごう)でござる、ハラタツノリ編」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-cfd3.html

「江~いよいよ来週、北条氏政登場!」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-188c.html

「向井秀忠は、今10才の役です」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-5c37.html

では。
にゃ~ら らららにゃららら~。。

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