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2012年2月17日 (金)

為さま(北条為昌)の菩提寺探しに、お助け本が!

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~銅門広場のビャクシン。向う側にはイヌマキの大樹が見える。~


小田原のお城にもあまたの木があります。今回は植栽・伐採問題は置いて、為さま こと 北条為昌さまheart01のことにござります。


昨年、玉縄城に潜入して以来、為さまのことが気になっております。その後ブログにもいくつか妄想を書いてまいりましたが、どうしても分からなかったのが、為さまの最初の菩提寺の 「鎮城山 本光寺」 の場所。

「本光寺」は、氏康殿が、若くして亡くなった、自分の片腕だった弟・為さま(本光院殿)の菩提を弔うために建立したお寺です。私が調べることが出来る範囲では(じゃ、たいしたことないね)、ある記録には「城内」とあり、またある記録には「城外」とあり大まかな位置さえアヤフヤでした。


う~ん、どうしても知りたい。知ってそこに立って妄想したいと悶えて?いたところ、小田原方面から矢文がっ!

「中世東国の世界 3」 浅野晴樹・齋藤慎一著(2008)にある佐々木健索氏の考察です。それは第1部 権威の表現の「樹叢にみる居館と寺院」に書かれていました!


考察の結論からいうと 「本光寺」は現在の銅門付近にあったのではないか です。

予想外・・・いや、妄想外でした!

私ね、謎が多い為さまの人生や、「鎮城山」という山号などから、何故かもっと秘めやかな場所を妄想していたんですよ。


瑞渓院の最初の菩提寺が古郭側にあることからも、「本光寺」も古郭側のもっと奥まった高い場所にあり、そしてそこには一族の決まった者しか行けないのね。

氏康殿は、戦の前や大事な決断をしなければならない時は供も連れずひとり古郭への尾根を登り、墓前に跪き、

「為昌、我に力を与えたまえ・・・。運は天にあり、鎧は胸にあり←ちゃうちゃうpaper

みたいな、ね。

もし現在の銅門付近としたら、ぜ~んぜん違うじゃありませんか。だって、そこは箱根口門を入ってすぐ右側のエリアですよ。しかも、そこは、為さまの屋敷跡だったとおっさるのです。随分とフロントエリアですな。


その理由としては、
xmas ビャクシン、イヌマキなどは、主要居館や寺院で用いられることも多い樹種であり、このエリアにはそれらの大樹が集中していた。

そして、ドびっくり~
xmas 「本光寺」は、小田原における 迎賓館的機能を有した接待用の寺院 と考えられる。

えーっ。
まったくもって 華やかshine ですねえ。

なんでも、下総の結城政勝が「本光寺」で氏康殿から接待を受けていることや、威信財とも言える調度品(唐椀・鍮?盆・燭台・樽など)が寄進されていることなどが記録にあり、そして、所在地(銅門付近として)、由緒などから、そう考えられるそうです。

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~イヌマキの大樹。トップの写真と反対側から銅門広場を見たところ。背後に銅門が見えるでしょ。~


復元整備された現在の銅門広場にはほとんど古木はありませんが、小田原城のもっとも古いといわれている「加藤図」には、確かにこの付近にモショモショモショと木の絵がたくさん書かれています。まあ 「加藤図」はアバウトだそうなので、しかとは申せませんがねえ。


ビャクシンは、
幹の周り 約 3.1m、根元周り 約 3.9m、高さ 約15m。
イヌマキは、
幹の周り 約 4.5m、根元周り 約 6.0m、高さ 約20m。

どちらも市の天然記念物です。樹齢は定かではないようです。二百年位という方もいますし、四百年とも五百年ともいう方もいます。二百年なら当時からは2代目か。四百年とか五百年(五百年はあるかなあ?)なら当時のものということですか。


そんなこんなで、私にとっては、「ここに為さまが住んでいて、そして、眠っていた・・・かもしれない」 と妄想heart01に浸れる場所が出来たことで、またひとつ小田原へ行く目的が増えたのでございます。

ありがとうございました。


今までブログにも色々妄想を書きましたが、小田原が開城した後、「本光寺」は何故か江戸の小笠原家の菩提寺に移転いたしました。

ご興味あらば、以下ご覧いただければ嬉しゅうございまする。

「玉縄城主・北条為昌の菩提寺で、ビビッきた氏綱ご正室の出自」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-2c49.html

前編~玉縄の北条為昌&氏綱ご正室・養珠院の謎
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-47de.html
後編~玉縄の北条為昌&氏綱ご正室・養珠院の、謎
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-2d95.html


おしまい。

cat コメント欄をもうけております。公開させていただいてはおりませぬがご感想なりいただければ嬉しいです。

画像は全てマリコ・ポーロが撮影したものです。

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