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2012年12月 9日 (日)

長い通勤時間は、本を読む

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通勤時間は人生の無駄!
片道1時間半、往復3時間。それを無駄な時間としないために、当初は携帯用のパソコン(なんていうんでしたっけ?)を買ってブログを書こうと計画したのですが、必ず座れるとは限らない。そこで、たまりにたまっていた本を読むことに致した。

まあ、これも気を付けないと、読みふけってしまい乗り過ごすということが‥‥先日ありましたんですがね


以下、読んでる途中の方やこれから読もうと思ってらっしゃる方もいるかと存ずるゆえ、サラッと。しかも、マリコ・ポーロの超私観です。


「阿修羅」
~悪行の聖者 聖徳太子~
篠﨑紘一 著

血ぬらた過去、秘められた出生による葛藤からの仏への帰依と皇位継承の放棄‥‥。登場人物も多く、また、難しいが煌びやかな言葉がたくさん使われているのが好み。

もともと飛鳥奈良時代も大好き。
厩戸皇子については、上原和氏の「斑鳩の白い道のうえに」に魅了され、梅原猛氏の「隠された十字架」でドツボにハマり、山岸涼子氏のコミック「日出処の天子」で完全にやられてしまった。以来、聖徳太子ものの小説は必ず目を通しておるので、読んでみたのじゃ。


「蜩の記」
葉室麟 著

今更言わずもがなの直木賞。

自分がそうではないゆえ、こういう江戸時代の武士の「きちんとした、たたずまい」が醸し出されている本や映画は大好きなのじゃよ。ちょっと大好きな藤沢周平のようでもあり、また、推理小説のようでもあり、どういうことだったのかを知りたくてどんどん先へ先へと読んでしまう。電車を一駅(急行)乗り過ごしてしまたのはこの本。

最後は感動しそうなので電車の中では読みたくなく、250p あたりで読むのをやめている。読んだ方、結末を言わないでね。


「オオカミの護符」
小倉美恵子 著

前にも書いたかもしれないが、以前、輪島塗の店で働いていた時に、料亭のご主人に言われたことがある。「50歳を過ぎたら次の世代へ物事を伝える語り部にならなければならない」。

昔はいましたね~、家にも近所にも「語り部」が。みんな、何かを読んだりなんかしないでソラで語ってました。


さて、「オオカミの護符」。
古来より各地に伝わり信仰されてきた「大口真神」。筆者は武蔵各地のオオカミ信仰を訪ねて歩く。


開発による宅地造成で新しい住民が流入し新しい町が形成される。消えてゆくのは、地神様や質素で丁寧だった人々の暮らし方。

大口真神を追い続けるのは、そんな単なる古き良き時代へのノスタルジックな旅ではない。昔、筆者が幼かったがゆえにその職業を恥じてしまっていた、お祖父さんへの浄罪の旅でもある。

ひとりで始めたオオカミ信仰を追う旅が、旅を重ねるほどに数々の出会いが生まれ、地域が次の世代に伝え残したい行事やその土地ではぐくまれてきた しきたり や暮らし方の保存や発信へと広がってゆく。


この本を読んでいると、私は子供の頃の様々なことを思い出す。

寝床やコタツで祖父母が話してくれた、昔々の物語や、地元や祖父母の故郷に伝わるチョット怖いお話。そんな話を聞いた夜は、当時の家の廊下のはずれにあったトイレに一人で行けなかった。

親の言うことをきかなかったりすると祖父に言われたものだ。「ゆうこときかないと、モモンジーが来るぞ~」。そういえばモモンジーってなんだろう。ある程度の年になってから考えた。「モモンガ」のことかな。なんだ、全然怖くないじゃないか。むしろ可愛い。もっと大人になってから分かった。たぶん「蒙古」のこと?蒙古来襲?何百年も前の出来事が、子供を諭す言葉として伝わっていたのだね。


八幡様のお祭りの日には親戚や近所の人達が集まって大騒ぎした。線路ぎわのお地蔵さんに毎日お参りしてたのは向かいの家のおばあちゃん。近所の小父さんは御岳講だか富士講だかの世話に妙に異常に燃えていたっけ。

そうそう、我が家は都市のど真ん中だが、無尽講なんてのも私が子供の頃はまだあった。


そして筆者は、三峰神社の奥、大口真神を祀る祠の扉から吹き抜けてくる風を感じ、オオカミの声を聞く。


「満つる月の如し」
澤田瞳子 著

仏師・定朝の葛藤が主題かと思うていたら、まあそれはそうなのだが、名門の御曹司である叡山の青年僧・隆範の、定朝と定朝が刻む仏への複雑な感情がメインだった。

中宮彰子、敦明親王、小式部内侍などお馴染みの人物もたっぷり絡む。若き公達・道雅殿が素敵に描かれていて、わらわちょっと嬉しゅうての。それもそのはず、道雅殿は伊周殿の子息だものね。

隆範とは、宮中の女房殺害の咎をうけた僧。この小説ではどういう設定になっているでしょう。隆範が最後に至るのは・・・

捨身飼虎。


新・雨月
~戊辰戦役朧夜話~
船戸与一 著

まだ読んでにゃい。これから。


ハードカバーは電車の中では読みにくいのだが、ア○ゾンの中古にこれらの文庫版がなかったのだ。たまに、読んだ本の感想やノウガキを書いちょるのでよろしくば前のブログ記事を読んでいただければ嬉しゅうござる。

ほにゃ。


コメント欄をもうけております。公開させていただいてはおりませぬがご感想なりいただければ嬉しいです。画像は全てマリコ・ポーロが撮影したものです。

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