「女公方」は後北条と古河公方のハーフ
~「風魔」 宮本昌孝著 祥伝社文庫 表紙~
先日、古河に行って以来、つなぎの女公方 氏女(うじひめ) が気になっていました。(拙ブログ「北関東の侵略者 北条氏照」をご覧くださいまっし)。
氏女(うじひめ)は古河公方の直系であり、祖母も母も北条の姫。小田原北条が終わったのち、おサルによって、あの敵対し滅びた小弓公方の孫を婿とさせられました。第一次国府台合戦より約50年。小弓公方って健在だったのですね 。
氏女(うじひめ)により80年ぶり(ぐらいになるのかな?)に、古河+小弓になったのも凄いことです。
夫は文禄の役の時に亡くなり、その弟と再婚。氏女(うじひめ)は喜連川の、ある意味では藩祖ですのう。ドラマチックな北条のヒロインが、ここにもいましたわ。
たまたま駅のホームで購入した小説「風魔」の冒頭には、その、気になっていた氏女(うじひめ)様がいきなり出てきました。本の裏表紙の「あらすじ」にも帯付にも、氏女が出てくるとは書かれないゆえ全然知らず、絶妙のタイミングにちょっと驚きましたよ。
まだ上巻を読んどる途中ですが、公方家や上杉家の内粉や古河に北条が入り込むまでの流れも分かりやすく書いてありました。
それにしても、氏女(うじひめ)様とはどんな方だったんだろう‥‥妄想 。
小説では、お名前は「龍姫」とされていますんですわ。
それから、喜連川藩をもらったあとも、古河氏が喜連川に行かずずっと古河にいたのは何故?
古河氏も喜連川もよく知らないので、少し調べたくなりました。祇園城も、もう一度ゆっくり見なさいと氏照どのに言われているし、こりゃあ、氏女(うじひめ)様が後半生長く住んだ古河公方館と菩提寺も合わせて近々(来年早々?)また妄想しに行かねばならぬのう。
氏女(うじひめ)、享年47才。
よろしくば、カテゴリー「後北条のヒロイン達」をお読みくださりますれば、たいそう嬉しゅうござりまする。
「北関東の侵略者、北条氏照の祇園城」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-3056.html
「戦国の城と馬」 at 馬の博物館(2010年)
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-cfc6.html
ほにゃ。 コメント欄をもうけております。公開させていただいてはおりませぬがご感想なりいただければ嬉しいです。画像は全てマリコ・ポーロが撮影したものです。
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