北条氏規の大阪の菩提寺
~氏規の菩提寺「専念寺」の三つ鱗▲▲▲ in 大阪。~
天正18年、五代当主・氏直が秀吉に降り百年に渡り関東にその威を誇った小田原北条は終わりを告げました。
が、しかし、北条家が途絶えたわけではありません。秀吉の旗本となり、その後の江戸時代も河内狭山藩として幕末まで続いています。
それは、我らが北条氏照どのの弟である北条氏規さんの系統でござりまする。
血がつながっているとはいえ氏規さんの家系は「小田原北条」とは言えないとは思いますが、それでも後北条の御一家衆としてただひとつ続いた家ではあります。
ちなみに、
高野山から後北条一門が許されて下りてきたあと、小田原北条最後の当主である氏直さん(←規さんの甥っ子)も秀吉の旗本となります。
氏規さんはその氏直の臣下としてではなく、氏直とは別に秀吉にかかえられており、一枚岩の結束を誇った(最後の方はアヤシイが)後北条家は、ここでバラされてしまうことになるのです。
小田原攻めの時、龍城(韮山城)で籠城していた氏規さんと家康&秀吉とは既にこういう話になっていたと言う人はいますが、そうじゃあないと、私は思いたい・・・。
氏規さんについても、今まで何度も何度も何度も書いておりましてね。今川の人質時代の屋敷跡や、河内狭山の陣屋跡などのチョイト珍しいところなどなどを見聞した記事もございます。当時は力をこめてそれらを書きました。ご再読たまわりましたら誠に嬉しゅうございます。
河内狭山へ行った折、時間がなくて菩提寺「専念寺」まで周れませんでした。
行きたかったなぁ~とつぶやいたところ、当ブログの珍道中編で(すでに‘編’か?)たびたび登場していただいている、まほろば大和の国の歴友サユリンが、代参してくれはりました。
写真も by サユリンです。ほんま、おおきにな~。
氏規さんは、慶長5年、小田原北条が滅びて10年後の2月8日に大阪で亡くなりました。享年56才。ご正室は、地黄八幡・つなしげいっ!(北条綱成)の娘でした。
そうそう!
氏規さんは、わらわの為さま(北条為昌)から領地を受け継ぎ、跡継ぎがいなかった叔父上である為さまの菩提者でもあったのだよ。
氏規さんのことに触れたブログ記事の一部です。
「早雲・秀吉の兵火に耐えた五体の運慶仏」←氏規さんが在番していた韮山あたりのこと
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-a414.html
「北条氏規、今日(24日) 龍城を明け渡す」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-eb87.html
「駿河で後北条、ぶらマリコ・ポーロ」←氏規さん人質時代の駿府のこと少し
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-5a23.html
「北条一族、高野山へ」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/21-7c8c.html
「北条一族の高野山、小田原坊」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/3-6cea.html
「江戸時代の北条家、狭山陣屋跡」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-5c4c.html
「江戸時代の北条家、東京の菩提寺」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-72d6.html
「伊勢新九郎さん、伊豆で温泉に入るの巻」←氏規さん‘在番’の韮山城のこと
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-82c2.html
「伊勢新九郎、湘南ボーイへの道」←氏規さんの三崎城のこと
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-bc69.html
ほにゃ。 コメント欄をもうけております。公開させていただいてはおりませぬが、ご感想なりいただければ嬉しいです。
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