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2013年10月16日 (水)

三増合戦まつり 2013 従軍レポート

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~古戦場の空に舞うパラグライダー。お菓子を撒く♪~


戦国まつりにはあまた参れど、三増(みませ)は特に、なかなか現代に戻れない。何故だろう?と武将殿に話したら、「それは、まわりに何もない隔絶された空間だからではないだろうか」と。

なるほど。隔絶された空間はタイムトリップ感がより強くなりますな。まわりは山と畑と原と空。現代の建物は無く、当時と同じ変わらぬ風が吹き抜ける。だから現代に戻りにくい。合戦まつり会場(古戦場)まで行くのに公共機関を使うとかなり不便ですが、それが「三増合戦まつり」の良さのひとつでもあります。


朝まで雨が降っていたので、いつもは古戦場が人で溢れるほどなのに今年は人出がちょっと少なかったです。でも、晴れてよかった

というか、いや~~~、もっのすごく暑かったです。途中からチョット朦朧で、家に着いても暑さが抜けずグッタリ。「八重の桜」の途中で寝てしまいました。

そして翌朝、鏡を見てビックリ。日焼け止めスプレーをふりかけていたのにけっこう焼けてしまっていました。アチコチお出掛けする私ですが、日焼け止めをどれだけ塗っていても一年で一番焼けるのが、「三増合戦まつり」です。

誰が名付けたか、これが名物
「三増焼け(みませやけ)

わらわが名付けた。



フル甲冑の武将の方々は大丈夫だったのでしょうか???鉄砲隊隊長さんの羽後守殿(今年は羽後守)も、今年は少々覇気がないな~、暑いからかな~と心配していたら、じょじょに復活。

「いつ撃つの?」「今でしょ!」
の隊長ギャグが出た時は安心しました。


さてさて、毎年、熱く(&暑く)、濃く、くどく、レポートを書かせていただいておりますので、こたびは、今までと重複しないことをご紹介させていただきまする。昨年や一昨年の記事とあわせてご覧くださいましたら嬉しいです。

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~何故かブレてる~


和太鼓の演奏(愛川相模太鼓・光明学園)で、会場のテンションはだんだん上がってくるなか、14回目の「三増合戦まつり」が始まります。

最初は、式典と出陣式&三献の義。式典といってもまったく堅苦しくなく、お歴々が次から次へと出てきて延々と長く自分のアピールをするものではありません。皆さん、サラッと、しかし熱く三増への思いを語ります。←こういうのがいいのよねえ。


  感銘をうけたこと

これは毎年のことでもあるのですが、実行委員長さんでしたか町長さんでしたかが(覚えておらず、すみませぬ)、ご挨拶のなかで、三増の戦死者の数を「4196人」とおっしゃるのです。

その数をどうやって算出したのか、また、果たして合っているのかどうかは分かりませんけれど、けっして「約4000人余り」と、ひとくくりにしないのですね。犠牲者一人一人に対しての強い哀悼の気持ちが伝わってきて、とても好きです。


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~戦国時代の合戦で使われる馬上武術の披露 by 甲州和式馬術探求会。こういう演舞を見せてくれるおまつりは珍しい。~


さあ!合戦劇の始まり始まり。
全国大会で優勝した愛川高校の和太鼓が、いやがおうにも雰囲気を盛り上げます。この和太鼓がまた素晴らしいんですよ。さすがチャンピオン。


ゾクゾクしたこと

合戦劇の中で御館様と武田軍が、「御旗楯無 御照覧 あれ(みはたたてなし ごしょうらんあれ)」!」を唱和したこと。

御旗楯無は無かったけれど、これはゾクゾクしたねえ。古戦場に、妙に、低く響き渡ったしねえ。一緒に唱えたかった人が何人もいたんじゃないかしらねえ。

御旗楯無御照覧あれ!

(いえ、私は北条ファンですがね・・・)


じ~ん としたこと

一昨年の合戦劇のテーマは、この地で戦死した浅利殿の御館様への忠義と御館様の浅利に寄せる強い信頼。昨年のテーマは、武田の曽根殿の武将としての成長物語、そして今年は、浅利の息子の父を越えてゆかねばならぬ葛藤と覚悟がテーマでした。

浅利殿はこの地にお墓もあり、地元の人達が寄せる思いが強いので必ずメインとなります。浅利役は毎年同じ武将さんが演じますが、鉄砲で撃たれて倒れる演技が年々上手くなりますな。


「もはや敵も見方もなし。両軍全兵、戦死者への餞(はなむけ)に勝鬨を上げよっ!」

合戦劇の最後に、信玄公が客席とそれを囲む三増の山々に向かっておっさったセリフです。

観客だけではなく両軍の参陣武将やまつり関係者、今この場にいる生ける者死せる者全ての者たちに、まるで信玄殿本人が放った言葉のようでした。満場シ~ンとしちゃいましたよねえ。


御館様にこれを言わせた監督(曽根役)もサルことながら、御館様ったら、もう・・・。やっぱり事前の信玄公お墓参りで、なにかしらの秘儀でもされて降臨していただいてきているのではないですかねえ。

えいっえいっ
おーーーっ

何人かの武将さんが客席に近づいてきて、会場みんなで勝ち鬨をあげました。よかったですよ~。これは今年が初です。よかったです~。ちょっと目頭が熱くなりました~。

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~古戦場の碑。おまつりの日にはお花やお線香などがセッティングされ、自由にお参りできる。~


粋な演出

トップの画像です。

プログラムを見て、なんじゃこりゃ?と思っていたモーターパラグライダー。これだったのですね 。おまつりの最後に、お菓子と抽選券が空から降ってきました。最後まで会場にいた人達だけへの実行委員会さんからの粋なプレゼント。

なんだか昔ヘリコプターから宣伝ビラが撒かれたのを思い出しましたが(これまた古っ)、こちらも始めてのアミューズだそうです。盛り上がりましたよねえ。


モーターパラグライダーはPPG湘南平塚さんのグループ。ここにリンクは出来ませんが、PPGさんのHP(掲示板)にもこの素晴らしいアミューズ「キャンディーボンバー」のことが載っています。あちらもあちらで達成感満載~♪のようです。よかった!

土地や風の関係もあり、このキャンディーボンバーはどこででも出来るというものではないようですね。


鶴翼の陣?で大空をやって来るたくさんのパラグライダー。何が当たるかなんてどうでもいい。大人も子供も、ボランティアさんも観客も皆で青空に向かって両手を振って 「わ~いわーい」って走って拾う拾う。

「三増らしい」、ちょっと感動的なエンディングでした。

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~歴友が当たった↑相模の赤玉子~

愛川町には大きな養鶏場がありますね。「相模の赤玉子」も神奈川や東京の神奈川寄りでは有名です。古戦場近くの直売所には、その卵を使った黄色い(クリーム色じゃなくて黄色い)ソフトクリームも売っています。1ヶ100円。普段は車が並ぶそう。

私はキャンディーボンバーの写真を撮っていたので拾いにいきませんでした。そうしたら、帰りがけに関係者の方が手ブラの私に気付かれたのか、「ほれ、コレ持って帰って」とこの玉子をくださいました。翌日、卵焼きにしたら美味しかった~。


嬉しかったこと

たまたま同じテーブルにいた女性2人は、今川殿のお膝元からいらした北条ファンの方達でした。いろいろお話できて楽しかったですよ~。また、どこかでお会いしましょ~。


感謝

「三増合戦まつり」は、会場にシートが敷かれ皆そこに座って食べたり飲んだりしながら楽しむという昔ながらのお祭りスタイルです。そこがまた「三増らしい」ところなんですが、今年はシートではなくイス形式になっていました!

ビールケースみたいな樹脂プラスチックみたいなものを裏返しにして、テーブルの両脇にズラ~~っと、壮観。座りやすくてありがたかったです。お年寄りも助かっただろうな。三増実行委員さんやお手伝いの方達、大変だったと思います。


以上、三増合戦従軍記事でした。が・・・アレッと思った方いらしゃいますよね。そうなんですよ。合戦劇の写真がないのだよ。

こたびは従軍カメラマンがおらなんだのじゃ。なら、自分が撮ればいいじゃんなんですが、撮ったんですよ。がしかし、今回に限って、写ってなかったり、光りまくってたり、真っ暗だったり、ブレてたり、特に合戦劇のところだけがなぜか動画モードになっていたり・・・ほぼ全滅


そんなこんなで今までで最高暑かったですが、楽しかったです。444年前にここで命を落とした戦士達もさぞや報われたことでしょう。
ありがとうございました。

▲ 三増合戦まつり従軍レポート(2011)
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-9e0e.html
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-fe61.html
▲ 従軍レポート(2012)
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/2012-9c63.html
▲ 武田信玄、多摩川を渡る!
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-15eb.html


ほにゃ。

コメント欄をもうけております。公開させていただいてはおりませぬが、ご感想なりいただければ嬉しいです。写真は全てマリコ・ポーロが撮ったものです。

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