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2014年1月 3日 (金)

小田原城のライフスタイルと饗応の膳

皆様、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお引き回しの程オン願いあげ奉りまする。

 

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さて、最近、歴史読本「戦国武将の居城と暮らし(2008)」 という本を入手しました。古文書師匠の歴探さんより教えていただいたある論文の、参考文献の中にあったのです。

全国の67武将の住まいやライフスタイルについて、研究者や作家の方達がそれぞれの城の執筆を担当されています。私が良く知らない北東北や大阪以西以南の武将もたくさん載っていてなかなか面白いです。


我らが北条氏康殿については下山治久先生が書いてらっしゃいます。とても興味深いことが色々ありました。

普請人足のことや、日用品の仕入れの段取りや支払方法などの日常生活を運営していく上での細かい業務のことや、食生活のこと。


戦国時代は小鳥を食べたんですね。小鳥の種類はなんなのでしょうね。その小鳥は城内で飼育してたんですね。エサは平塚から仕入れた鰺ですって。相模湾の鰺!美味しそ~。

お抱え業者、賭博、陰陽師、遊芸の者のこと。「天十郎さん」なんてご存じでしたか?私は全然知らなかったですよ。

 

瑞渓院(氏康正室)の専用の高級魚介類は国府津からのお取り寄せ。なんと、城内には生簀があったそうですよ。

あっ
その生簀が、あの御用米曲輪の謎の石積み護岸の池じゃないですかっ!

 

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~生簀に立つ瑞渓院の亡霊(実はワテ)~

ちゃうちゃう


それから、もともと京の都出身の新九郎さん(宗瑞・早雲)の影響もあり、都との交流も盛んで数々の風雅な催しも行われています。

宝生・金春の能、狩野派の絵画、飛鳥井家から指南をうけた蹴鞠、犬追物、里村紹巴や宗長との連歌、歌舞音曲、茶の湯。また、氏康殿は源氏物語の書写などもさせているんですねえ。ご自分で読んだのかな?それとも、女人たちへのプレゼントかな?

しっかし戦国武将って、あれだけ戦をしまくりながら、よくまあこんな時間があったものです。睡眠時間はどれくらいだったのかしら。


そして、造園のことも。

城内の庭園(←どこ?今話題の御用米曲輪?!)にあった「泉式部」という梅は、鎌倉の鶴岡八幡宮に寄進したというけれど、今でもその梅の子孫は八幡宮にあるのだろうかねえ?


などなどなどと、本から色々と書き出させていただきましたが、お正月なので最後は華やかに饗応膳のことで締めたいと思います。

前に、葛西城の古河公方・足利ヨッシー(義氏)くんのブログ記事でも少し書きましたが、ヨッシーくんが小田原城に御成りした時の祝宴の膳です。諸先生方が様々な本で書かれてはいますが、私、献立をちゃんと書いたことがなかったので、以下に書き写させていただきまする。


美味しそう~かな…?よく分からぬ。


▲ 第一献
ノシアワビ・梅干し(名産ね)・生姜
▲ 第二献

▲ 第三献

二献と三献の鯛は調理方法が違ったのですかね。そして本膳へと続きます。


▲ 初膳
鮒・カマボコ(名産~♪)・ナマコの腸・鯛の塩焼・湯漬け
▲ 二膳
蛤・鯖・お刺身・干した鳥
▲ 三膳
お刺身・貝盛り
▲ 四膳
コゴモリ(ってなに?)・フトニ(?)・ナマズ汁・イカ
▲ 五膳
サザエ・鯨・小鳥(←でた!)
▲ 六膳
鯛・雑魚の汁
▲ 七膳
カラスミ・サザエ

お酒は、当然、江川酒~♪


これらを、重臣だけではなく随伴家臣分までも宴席に用意をしたそうです。この宴席が、今話題のあの御用米曲輪にあったのでしょうね~。

それにしても莫大な経費がかかったことでしょうな


ここにも書かれていましたが、氏政さんに信玄殿の姫が嫁いでらした時、武田家からの従者は一万人。輿入れは年末だったため一万人は小田原で年越しをし、その経費は北条持ちだったそうですし(当たり前だが)、また、他家の婚礼のお祝い金も舟で送るほどの量だったとのこと。

冠婚葬祭、戦国武将はどれだけお金があっても足りないですね。だから、北条は(も)最後は資金繰りが大変だったのですね。


「北条氏政と家康、黄瀬川の河原で酒宴する」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-fe11.html
「北条氏政が謙信公や信長にプレゼントした 江川酒」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-493e.html

ほにゃ。


コメント欄をもうけております。公開させていただいてはおりませぬが、ご感想なりいただければ嬉しいです。

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