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2014年7月29日 (火)

八王子城へ恩返しの講演会

酷暑お見舞い申し上げますsun

そんなこんなでご報告が遅くなりましたが、「2016 小田原北条落城・開城強化月間」のマリコ・ポーロ的メーンエベント(メインイベント)の講演会を、皆々様のお力添えをいただきまして無事に催すことができました。

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~天正18年7月5日小田原。「利長殿、ワシのかわりに、生き残った家臣や民を大事にしてやってくれ」「天地の…清き中より生まれきて もとのすみかに帰る…べらなり」辞世を詠んだ後、切腹し果てる我らが北条氏照どの。超熱演!~


前にブログにもチラッと書きましたが、このプチ講演会は自治体や団体とはまったく関係なく私個人の企画の催しでした。

そのため、お声をかけたのは、旧八王子城とオオタカを守る会や川口歴研や元八王子歴研でご連絡先の分かる方々、歴史・城郭のお師匠様方、歴史・城郭友方だけにてござりますところをご理解いただきとう存じまする。

当日は、定員の35人もの方達のご参加を賜ることができました。台風一過の灼熱の炎天下にもかかわらず、皆様お越しくださいまして誠にありがとうございました。

また、小さい催しとは申せ私一人では何も出来るわけもなく、助けてくださった皆様には感謝感謝です happy01


horse 1回目の講演会

これもその時に描きましたが、実はこのプチ講演会は今回で2回目となります。

ブログを始め丸5年となる今年、八王子城(&八王子城を主軸とした当ブログ)を通してお世話になった皆様に何か恩返しがしたい。おこがましくも、2回共そんな思いで企画させていただいた講演会です。


第1回目の講師は、「北条氏滅亡と秀吉の策謀」の著者でらっしゃる森田善明氏にお願いしました。

御本が出て間もない頃でしたのでまだ読んでいない方もいらっしゃったため、講演はほぼ御本に沿った内容で進めていただきました。まだ読んでいなくても、すでに読んでしまっていても、名胡桃問題は北条ファンにとっては一番気になるテーマです。質問もたくさん出て、参加の方々にとっても興味深いものとなったと思います。

こんな小さな個人の催しなのにご協力賜りまして、森田氏にも心より感謝申し上げる次第です。本当にありがとうございました。


horse 寸劇「八王子城落城物語」

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~総勢13武将、着到!あ~っ、左右の、けなげな常盤小太郎くんと、カッチョイイ女風摩が入ってない。申し訳ないですぅ。~


そして・・・
2回目の今回は、講演会のあとの「お楽しみ」をご用意しました。

同じく八王子城やブログを通して知り合い足かけ4年のお付き合いになる、当ブログでもお馴染みの甲冑劇の武将殿方が、武蔵各地、遠くは常陸の国からも手弁当(手兵糧)で馳せ参じ芝居を行ってくれたのです。

武将の皆様方も誠にありがとう存じました。
ちゅっkissmark

いらない?


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~「さきほど手傷を負いましてな。もはや逃げ切れませぬ。」 横地監物へ、自分の代わりに本城へ行って殿の傍へ・・・と、怪我をしたフリをする大石殿。この後、大石は討ち死に。観劇中の八王子衆、皆、涙 weep


芝居の内容は、ちょうど八王子城落城月(旧暦では6月)ということもあり、その供養の意味も込めてのオリジナル脚本「八王子城落城物語」。

北条びいきの武将はもとより、武田びいき、佐竹びいき、上杉びいき、それぞれご贔屓はあれど、そこは戦国好き・歴史好きの武将達。こたびは皆さん熱い思いで八王子城落城と氏照の最後を演じてくださり、見事に私達を天正18年に連れていってくれました。戦国時代への素敵なレクイエムになりましたね。


これまた実は・・・ですが、第1回目の講演会の時、たまたま講演会に参加申込をされていた武将お二人が、講演の導入部でショートコント・・・ちゃうちゃう paper 2人芝居をしてくださったのですよ。

北条の家老2人という設定で、天正17年、飛び交う名胡桃についての噂をあれこれ持ち寄って話したあと、「どうも情報が錯そうしていて分からんのう。専門家に聞いてみるか。」と、森田さんに話を振るという小技をやってのけてくれました~♪

あの時、会場から、「ほぉ~」という声が上がりましたよねえ。お流石です。津久井開城祭のところでも書きましたが、ただただ武張った合戦系ばかりをパフォーマンスする方達ではないのですな。(だから好き!)


horse こたびの講演会

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講師は、道灌びいきの会でお世話になっております中世史(初期~中期)研究の 葛城明彦氏です。

葛城氏のご研究については当ブログでもご紹介させていただいておりますが、氏とお近づきになれたキッカケは、こちらも最近当ブログで何回か登場する「道灌びいき」の集いです。

太田道灌になぜ興味をもったかは理由がありまして、まあ、今ここにそれを書くと話がそれるのでまたにしますが(前に書いたかな?)、東京や神奈川の人って太田道灌を好きな人多いですよね~。葛城氏はその会の世話役でもあります。


会場設営をお手伝いくださった方達や武将殿方と落城供養のお赤飯をいただいたり(八王子城下の風習)、葛城氏の著作「決戦~豊島一族と太田道灌の闘い」のご紹介をしたり、「道灌びいき」の催しもののチラシなどを配ったりしながら、講演会はスタート。

テーマは「関東戦国時代の到来と北条早雲」です。

講演の前のご挨拶でも申し上げましたが、後北条の終わりを向かえるこの時期に、「戦国の終わりを告げた城」(by 椚先生)で、後北条の始まりのお話を仲間の皆で聞ける・・・これは、とても嬉しいことです。


講演の内容は、永享の乱から始まり、享徳の乱へ。足利と上杉、京と関東、我らが北条早雲こと伊勢盛時の台頭、駿河下向、伊豆討ち入り、そして、永正の錯乱と永正の乱・・・など、争乱に次ぐ争乱の時代を解り易く解説いただきました。

なかでも私が特に興味を持ったのは、小田原城奪取の時期のこと。

葛城氏は終了後、「皆さん、よくご存知で。もっとディープな内容にすれば良かった・・・」と恐縮してらっしゃいましたが、小田原奪取や大森氏のことなどは、機会がありましたらもっと伺いたいと思いました。


小冊子にしたいようなレジュメまでご用意くださり、葛城さんにも本当に心から感謝申し上げます。


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~関白殿下の意には背けぬ。やむを得ぬのか・・・。と、上杉、利家、利長。~


講演会の間、武将達は氏照どののお墓に行ったのですって!あの装備で、あの炎天下の中、あの距離を!

これから行うのは八王子城供養の芝居であり、なにより戦国時代に生きた人達をリスペクトする武将方達。しめやかに皆でお参りしたそうです。


そうですよねえ。
特に氏照どののお墓のあるあたりは、かつての旧宗関寺であり、「八王子」の始まりともなった千年も前の華厳菩薩のお墓と伝わっている宝篋印塔がいまだ残る、一種独特の雰囲気漂う聖域です。

墓前では御霊の眠りを妨げないように、静かにお参りしたいものです。

そのお蔭かどうか、敵方を演じた武将殿方も何事もなく帰陣されたとのこと。祝着に存じまする。


そんなこんなで無事終了した講演会のご報告の最後は、武将達の芝居のフィナーレのナレーションの言葉をお借りして締めたいと思います。

▲ 氏照、氏政兄弟の死をもって戦国乱世は終わりを告げました。八王子城は江戸時代の到来と共に長い眠りにつきました。昨今の発掘調査によって八王子城は往時の姿を次々と現わし新しい驚きをもたらしてくれます。

そこに暮らし、没した人々のことを見つめ、次の世代に伝えていくことこそ大事なことなのではないでしょうか。

全てのこの城で没した魂の安らぎを、お祈りいたします。 ▲(合掌)


以前の葛城氏の講演会とガイドツアーのブログ記事
「太田道灌と豊島一族 at 日比谷図書文化館」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-ec38.html
太田道灌vs豊島一族の「江古田原古戦場」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/vs-c7d7.html

wine 近況
前回ダラダラと愚痴を書きました今年今日この頃の負荷のことですが、仕事の方は会社に相談をしたとたん「そりゃ大変だろう」と早急に動いてくれまして解決とあいなり申した。

これで体力的にも脳内思考的にもだいぶ余力が出て、私的問題の方にももう少し専念できる見込みでござりまする。我が会社よ、今まで悪口言ったりなんかしてあい済まなかった。(←同僚で読んでくださっている人達がおるので一応書いておくだ coldsweats01。)

ほな
萩真尼


cat 画像は全てマリコ・ポーロが撮影しました。コメント欄をもうけております。公開させていただいてはおりませぬが、ご感想なりいただければ嬉しいです。

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