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2016年1月12日 (火)

続・武田勝頼の正室、桂林院さま

前回のブログ記事に、今回の大河ドラマ「真田丸」に、勝頼の正室であり、自らの意志で悲愴な旅に付き従い共に果てた桂林院さまが出なかったことを書きました。


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~♪甲斐の山々 照り映えて~


桂林院様は、我らが北条氏政や氏照たちの女兄弟。つまり北条氏康の子供たちの一人です。一族の子女は男女問わず、広く適材適所に配置装備し有効活用する小田原北条。まだ10代前半だった桂林院さまもそのならいにもれず、勢力が衰えてきた武田との申し合わせにより勝頼の継室として嫁ぎます。

享年19才。勝頼様の最後を切なく彩った桂林院さまが大河ドラマに出演しないのは残念ですが、でも、まだ分からないですよね~。勝頼様の最後は来週ですもんね~。


diamond勝頼が田野に着くと、

侍女たち
「御館様、御前様は一足お先に…」
よよよcrying

で、勝頼
「なんと…先に逝かせてしまうとは…。
黄泉への旅路を一人で行かせてはならじ。皆のもの、もはやこれまでじゃ。」


勝頼あい果てるそのシーンに流れるは、桂林院様が武田八幡宮に奉じたあの願文のフレーズ。


敬って申す
そもそも勝頼はどうして悪心などできましょうか。その思いの炎は天までのぼり、神意はなお深いはずです。私もここでともに哀しんでおります。涙はまた欄干を流れ落ちるかのようです。(『北条氏康の子供たち』丸島和洋氏の要約より一部抜粋)

ううぅ、泣ける~ぅ weep (一人妄想状態)


な~んて展開にはならないでしょうが、この願文は内容の時系列が合わないため、どうやら後の世に作られたものだとも言われています。もしかしたら、その時系列が合わない木曽のところだけ元の願文に付け加えて再奉納されていたりして。

もし創作だとしたら、誰がどのような意志でそうしたのかチョット興味がありますねえ。

しかし、当ブログにたびたび登場してくださる勝頼様ラブの歴友サユリンがおっさったように、たとえ創作だったとしても、桂林院さまの精神は確かにそこにあるのだと私も思います。


そうそう、
『北条氏康の子供たち』にありましたが、謙信くんの跡目争いの時、勝頼様は上杉と北条の和睦のために越後へ向かったのですってね。

私は、勢力が衰え資金繰りが苦しくなっていた武田家のため、勝頼が景勝&兼続に買収(という言い方でいいのかな)されて北条との盟約を破り上杉に協力したのだとばかり思っていました。そう言われていましたよねえ?

じゃが、しかし、氏政さん達北条方が和睦はしたくなかったため、ああいう次第になってしまったということらしいです。それを読んで、勝頼様の認識が新たになったところでの、こたびのこの大河第一回目でした。


そういえば、
「清州会議」でも、信玄殿の娘の松姫さまが変わった設定にされていましたね。実際は、松姫さまは信忠に嫁いではいませんし、もちろん三法師の母でもありません。八王子に逃れてきて、そこで終生暮らしました(以下に以前のブログ添付)。

「真田丸」の最後に桂林院さまが出ないのは残念だと上に書きましたが、今、松姫さまのことを書いていて、武田遺臣と現代の八王子衆のマドンナで、静謐なイメージの松姫さまもあのようにされてしまうのなら、こたび、やっぱり桂林院さまは出なくて良かったかも・・とも思ったりもします。


ドラマだから史実通りでなくてもいいのだけれど、これはまあ、北条ファンである私の ひ・が・み ですな。ここのところこればっかりで、しつこくてゴメンナチャイね。

桂林院さまがまつられている景徳院に行きたいとかねがね思っているのですが、まだ行けておりません。是非ぜひ、なるべく早いうちに行きたいと考えています。


「武田勝頼に嫁いだ北条の姫」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-c799.html
恵林寺で見た、武田の松姫さまの手紙」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-d207.html
「武田遺臣のマドンナ、松姫さま」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-fab5.html
「檜原の残影~横地監物と武田の松姫」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-f195.html
「歴史秘話ヒストリア、武田信玄の姫たち」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-50fa.html
『北条氏康の子供たち』 北条氏康生誕五百年記念
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/xmas-abad.html

萩真尼


cat コメント欄をもうけております。公開させていただいてはおりませぬがご感想なりいただければ嬉しいです。画像は、マリコ・ポーロが撮影したものです。

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