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2016年4月14日 (木)

麗しき、武田の「松姫さま御坐像」

九州の皆さまのご無事をお祈りするとともに、これ以上の被害がないことを願います。


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~松姫をおむかえする心源院~

先にもお知らせさせていただきましたが、こたび武田の松姫さまの四百回忌にあたり、八王子「信松院」におわす松姫さま御坐像が、姫が剃髪、修行した心源院に初めて遷座されました。


申すまでもなく!

今年の大河ドラマの脚本家の方の数年前の映画「清州会議」での松姫さまは、まったく違う人物に描かれています。


松姫さまは織田信忠に嫁いではいませんし、もちろん三法師の母でもありません。

武田家再興を目論んだかどうか・・・それは私には分かりませんが、松姫は信玄公が亡きあと→兄の高遠城に移り→高遠城がその信忠に攻められたため→国境を越え八王子に逃れ→北条が滅びてしまい→八王子で尼となり→大久保殿や徳川殿に庇護され→八王子の地場産業の発展に貢献し→八王子でその57年の生涯を終えました。

(以前のブログ記事ですが、よろしくば文末にリンクいたしましたのでご覧くだされば嬉しいです。)


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~9日、金色のお輿にお乗りになって信松院→宗関寺→心源院 とご遷座された信松尼松姫様。~


奇しくも御父上の武田信玄公ご命日にあたる日、桜吹雪舞う高尾の街道を姫にお会いするために心源院へ向かいました。

推定樹齢300年ともいわれる心源院の枝垂桜はほぼ終わりに近く、こちらも桜吹雪ひらひらひらひら。姫の御坐像から繋がる五色の紐が境内を彩り、心源院はいつもより華やいだ雰囲気でした。


本堂に上がると・・ ・

あっ!いらっしゃった。御本尊の御前に、金地に青く描かれた武田菱を背中に、歴代住職の法名が書かれた五色の垂布に囲まれた松姫さまが!


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~うぅ。写真で伝わるでしょうか?実際に拝見すると遥かに素敵です。~

美し~。菩薩のようだ。
木造に彩色が施されているのですねえ。


「どうぞ、どうぞ、お線香を差し上げてください」と御住職。しみじみと手を合わせ、お見上げ申した時、何故だか分かりませんが涙が出そうになりました。

御坐像は、姫の没後百年ほど経ってから作られたものだそうで、つまり生前の姫を知っている人は誰もいない頃のことです。伝え聞いてきた面影に、理想をちょっとトッピングしたのでしょうねえ。


松姫さまが「姫」と呼ばれたのは、この心源院が最後なんですよね。だから、今回の四百回忌の御朱印は、心源院さんが「松姫」。信松院さんは「信松尼」なのだそうです。

おお、そうか!それは両方欲しいのう・・。しかし、信松院へ戻られる16日は仕事ゆえ信松院へは参れぬのじゃ。残念。

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ご住職と少しお話しさせていただきました。その中で出た話ですが、ご住職がおっしゃるには、卜山禅師は大変きびしい方だったので、いくら元武田の姫とはいえ特別扱いはしなかったと思う、と。

そしてここからが、いいです。
「そういう厳しい方だからこそ、あの北条氏照が師として崇めたのでしょう」

素敵~~


ご住職のお話しの端々から、卜山禅師がいかに立派な方だったのがうかがえました。

そういえば・・・
卜山禅師のことは、北条氏照の師であり、氏康に大戒を授け、正親町天皇より褒賞を2度も与えられ、八王子楢原の生まれで身の丈7尺(2m)。晩年(氏照亡き後?)は髪も髭も剃らず、実に120才まで生きたということ以外ほとんど知らないことに気が付きました。


ふと横を見ると、卜山禅師四百回忌(2013年)に記念出版された『卜山』という本が。とても興味が湧いたので早速読んでみることにしました。

その内容については、またいずれ必ず。


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心源院は八王子城の搦手の麓にあります。お参りのあとは、お寺の土塁に上がってみました。

八王子の山々を見晴かしながら、峠を越えて逃れてきた松姫さまに思いを馳せていると、何故だかまた涙が出そうになったのでした。


今後の、松姫さまのスケジュール

・15日(金)まで心源院にてご開帳
10:00~15:00

・4月16日(土)
10:30 心源院お発ち

12:00~ 松姫様大行列
(八幡町交差点より稚児行列で出発)

13:00~ 産千代稲荷神社にてご休憩
大久保長安殿ご参拝

14:00~ 信松院ご到着
大法要


「武田の松姫さま坐像が御開帳されるそうです」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/post-14be.html
「武田遺臣のマドンナ 松姫さま」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-fab5.html
「恵林寺で見た、松姫さまの手紙」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-d207.html
「檜原の残影、横地監物と武田の松姫」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-f195.html
「アフター北条氏照の大久保長安についての妄想」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-6cc6.html

萩真尼


画像は全てマリコ・ポーロが撮影しました。コメント欄をもうけております。公開させていただいてはおりませぬが、ご感想なりいただければ嬉しいです。

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