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2016年11月17日 (木)

年末年始、気になる後北条関係のイベント(2016)

(嵐山を追加しました)

10月より北条の血を引く女人たちを書き始めてから、その女人たちの連れ合いの一族への興味というウネウネ障子の大空堀に落ち込み、どうにも抜け出られなくなっております。

前回のブログ記事で少しだけ触れた葛山さんの最後も衝撃的でしたが、2代氏綱の娘たちが嫁いだ太田さんと吉良さんなどは、その先代や次代はよく分かっているのに当代の最後がいまひとつ謎で、菩提寺も不明(つまり妻のお墓も分からない)。


ということで、ここで脳内ひと休み。暫くご無沙汰していた「気になる後北条関係のイベント」です。盛りだくさん!


horse 嵐山史跡の博物館
「戦国を生き抜いた武将たち」

期間:2016年11月1日(月)~2017年2月19日(日)


~小田原北条氏が北武蔵(現埼玉県域)に勢力を伸ばした天文の河越合戦から天正の小田原合戦で滅亡するまでの時期に、北武蔵で活躍した武将たちの動向を紹介します。~(HPより)

北条がかなり濃いみたいですな。学芸員さんによる展示解説の回数も多いですし、梅沢先生の講演会の申込も12/20 までで、まだ間に合いますね。

HP→http://www.ranzan-shiseki.spec.ed.jp/?page_id=355


▲ シンポジウム
「関東の戦国末期を再考する」

日にち: 2017年1月29日(日)
申 込:1月4日~17日必着

・基調講演
池享 氏(一橋大学名誉教授)
「河越合戦から小田原合戦まで―関東の戦国争乱終結の意味―」
・報告1
盛本昌広 氏(中世史研究者)
「北武蔵における国衆・地侍・百姓の動向―境目の地から後方支援の場へ―」
・報告2 
佐々木健策 氏(小田原城天守閣)
「小田原北条氏の領国支配―発掘調査からみる本城と支城―」
・報告3
秋本太郎 氏(高崎市教育委員会)
「小田原北条氏が進出した城について―出土遺物を中心に考える―」
・討論

HP→http://www.ranzan-shiseki.spec.ed.jp/?page_id=389


horse 江戸東京の成り立ちと、日本のお城文化展
江戸城再建

期 間:2017年1月1日(元日)~6日(金)
ところ:東京国際フォーラム
B1 ロビーギャラリー Ⅰ・Ⅱ、1F入口 太田道灌銅像コーナー

~関東から始まった戦国時代に活躍した太田道灌公に関する各種展示や、伊勢原市の甲冑隊が参加する行列練り歩きと寸劇や手作り甲冑の展示、そして「都市の文化力と日本の体幹“お城”」をテーマにした一二三四連学の講演会(有料で通し券@1,000円、当日1回券@500円。事前予約制)。~HPより

HP→https://npo-edojo.org/edo_castle/template.php?pcode=2806


horse 埼玉県立嵐山史跡の博物館リフレッシュオープン記念企画展
「戦国を生き抜いた武将たち」

期間:11月1日(月)~2月19日(日)


「小田原北条氏が北武蔵(現埼玉県域)に勢力を伸ばした天文15年の河越合戦から天正18年の小田原合戦で滅亡するまでの時期に、北武蔵で活躍した武将たちの動向を紹介します。北条氏ゆかりの兜をはじめ、秀吉の朱印状、武将が使用した刀、古文書、城跡からの出土品など貴重な資料を多数展示し、戦乱の時代を武将たちがどう生き抜いたのかを検証します。」(←HPコピペ)

だそうです。面白そうですねえ。

博物館のHP
http://www.ranzan-shiseki.spec.ed.jp/?page_id=355


そして、皆さまもご存知の以下2つのビッグイベント。今更、詳細説明不要なり。


horse 江戸東京博物館
「戦国時代展 -A Century of Dreams-」

期間:11月23日(水・祝)~1月29日(日)

博物館のHP
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/special/10313/%e7%89%b9%e5%88%a5%e5%b1%95%e3%80%8c%e6%88%a6%e5%9b%bd%e6%99%82%e4%bb%a3%e5%b1%95%e3%80%80%ef%bc%8da-century-of-dreams%ef%bc%8d%e3%80%8d/


horse 「お城EXPO」

期間:12月23日(金・祝)~12月25日(日)

博物館のHP
http://www.shiroexpo.jp/



horse 鉢形歴史館平成28年秋季企画展
「関東の武具~関東五枚胴具足を中心に~」

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~パンフレット~

期間:11月27日(日)まで


メイン展示は、伊澤昭二氏所蔵の五枚胴具足、北条氏邦の重臣である秩父孫次郎重国の具足。そして、以前当ブログで書かせていただいた、伝秩父と同タイプの檜原の甲冑の残欠のパネル展示でした。

今のところ現存する五枚胴具足は5つ。今回は、その全てが揃っているところを観られるというわけです。


特に伝秩父孫次郎殿の具足は甲冑好きの方達では有名なものだそうで、ご子孫の家に伝わっていたのが、こたび歴史館に寄託されたとのこと。失われた部分も多いですが、残っている兜・胴・籠手・脛当・佩楯等が展示されています。

五枚胴具足は戦国大名ではなく、関東の国衆たちが着用したものだそうですね。なぜ、関東だけなのでしょう。それも北条傘下ですよね。質問したかったのですが甲冑のことはトント不案内なので、せっかく答えてくださっても、その意味が分からなかったら申し訳ないので控えましてござりますcoldsweats01


karaoke 伊澤昭二氏の講演

6日に井澤氏の講演がありました。

内容は、甲冑の歴史や時代による変遷、そして五枚胴具足についてでした。

その後、氏の解説で展示を鑑賞しましたが、氏綱の黒漆塗の軍配と、氏康の兜「黒漆塗十二間筋兜」などが出ていました。軍配はシンプルで、兜もシンプル。戦場に被っていったとは信じられない、美しい調度品のようでした。


そこで知ったのですが、北条氏照の「銀象嵌四十二間筋兜鉢」が某お寺にあるそうな。井澤氏に何故それが氏照のものだと分かるのか伺ったところ、ある家臣のご子孫(その家の名は言えないとのこと)から買い取り、由緒書からみてもほぼ間違いないと。

見たいな~。見たいな~。でも、見ることかなわぬそうです。


また、私は興味がないのですが、前田慶次の朱塗の「木刀」には皆さんたかって(?)らっしゃいましたよ。


檜原衆の甲冑・・・の残欠を観に檜原を訪ねた時のマリコ・ポーロブログ記事
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-36f1.html
鉢形歴史館HP
http://www.town.yorii.saitama.jp/site/rekishikan/exhibition-kantounobugu.html


horse 小田原城「灯の回廊」

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~10月23日の点灯式~


「灯の陣 甦る!石垣山一夜城」は終わっていますが、11月26日まで、小田原城江戸時代エリアが330個の灯籠で照らされています。

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karaoke 黒田基樹氏の講演

お城で点灯式と石垣山プロジェクションマッピングのあった10月23日は、黒田基樹氏による「小田原北条氏100年の両国経営」の講演会もありました。

名将といわれている三代北条氏康が、実は優れた行政家でもあることを再認識。


また、五代100年に渡る両国経営の基礎を築いた北条早雲こと伊勢宗瑞は、どこでその仕組みを学んだのか…。それは、たぶん、今川で体験したことが大きな影響を与えたのだろうと思いました。

北条氏規も今川で少年時代を過ごしていますが、他の兄弟たちと少し毛色が違ってしまったのも、今川での影響大だったのでしょうか。やっぱり今川家って名門ですな。


名門といえば、黒田先生が面白いことをおっしゃっていました。

講演の冒頭は20分以上「真田丸」のお話しだったのですが、あそこに出てくるあの時代の武将達は、北条を除いてほぼ一代目の成り上がり。北条氏政だけが100年近く続いている正真正銘の国主であり、それが、ドラマではよく現わされていたと。


北条の税制が細かく整っているのも長く続いてきたからで、また、北条には「あぶく銭」が無かったからだと。「あぶく銭」とは、金山とか流通とか交易による収益のことだそうな。アハハ。

そして、それらの制度をまとめあげたのが、氏康なのですよね~。抜群ですよねえconfident


話がそれてしまった。
繰り返しまするが、小田原城の「灯の回廊」は11月26日まででござる。


horse 峰岸先生講演会
「享徳の乱~日本の戦国時代の開幕~」

会 場:八王子市生涯学習センター
日 時:11月27日(日)10:00~12:00

要申込ですが、すでに一応受付終了です。私は「道灌びいき」の会に入っておりますが、この時代はややこしくてどうにも全体像が把握でけしまへん。峰岸先生のお話が楽しみです。


flair 由井の城のこと

私は行けなかったのですが、先日の先生の講演会で、氏照の初期の城「由井の城」は「浄福寺城ではない」というお話しがあったそうですね。


行かれた方達からレジュメやメールなどをいただき、ドびっくり!数年前に当ブログでは、由井城=浄福寺城でこってりたっぷり書いておりますのですよ。しょえ~~。

峰岸先生のお話しを直接拝聴したわけではないので、今ここに講演の詳細を書くのは控えますが、キーポイントは、由井郷  と 由井の区別?


来る12月17日に、氏照研究では第一人者であられる加藤哲先生の講演会があります。何か関連するお話しが出ますかねえ。


horse ということで、加藤先生の講演会
「戦国時代の八王子~武蔵大石氏と北条氏照の入嗣」

会 場:八王子市生涯学習センター
日 時:12月17日(土)
講 師:加藤哲(八王子市文化財保護審議会副会長)

要申込。11月30日まで。

生涯学習センターHP
http://www.city.hachioji.tokyo.jp/event/koza/chuokominkan/055609.html


karaoke 加藤先生も、先日も八王子で講演をされていますね。

題して「北条三兄弟」。八王子・小田原・寄居が北条を共通点とした姉妹都市となった、その記念講演でした。

こちらも私は仕事で行けなかったのですが、行かれた北条友から冊子のような分厚いレジュメをいただきました。氏政・氏照・氏邦三兄弟の生い立ちや治世や外交や戦いについての最新の研究成果だけではなく、行動や文書から推し測るそれぞれの性格分析にまでお話が及んだようです。行きたかった~。


ん?まてよ。
三兄弟の三都市?ほな氏規さんは?氏政の兄弟衆では欠くことのできない一人ですぞ。

そういえば、「北条五代を大河にしよう」という関連自治体一体となった観光推進協議会にも氏規さん関連は入ってないですな。小田原の北条五代PRキャラクターにも、いにゃい。

氏規は韮山城では在番であり、本城は三崎城です。三崎一帯は現代も三浦氏イチオシみたいなので難しいのかな…。


加藤先生が編纂委員をつとめてらっしゃる「新八王子市史 通史編2 中世」 絶賛発売中。
http://www.city.hachioji.tokyo.jp/seisaku/13570/37248/054963.html


pen 氏照と氏邦の兄弟仲についての余談

北条氏照の最新の研究については、黒田基樹氏・朝倉直美氏編の『北条氏康の子供たち』を拝読し、ドびっくり~。目からミツウロコの連続でしたが、中でもどうにも引っ掛かっているのが、越相同盟時の氏照と氏邦の確執(と言っていいのかな?)。

その時ブログでも少し触れましたが、以前から気になっていたそのことを、『・・子供たち』では則竹雄一氏が、そして、直近では丸島和洋氏が『戦国大名の外交』で書いてらっしゃいますね。

かなり納得感がありましたので、こちらももう少し妄想を広げてみたいなと思っておりまする。

マリコ・ポーロ→「一枚岩じゃなかった、北条氏康の子供たち」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-9391.html


三井記念美術館の「松島瑞巌寺と伊達政宗展」は残念ながら行けませんでしたが、年末に向けてまだまだ気になる企画展や大イベントが目白押し。


horse 小田原「遺跡調査発表会」

もはや小田原の冬の風物詩となった?恒例行事。これが終われば、もう今年の歴活も終わり。

日にち:12月11日(日)

小田原市HP
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/lifelong/property/kouhoushiryou/happyou2016.html


wine 超余談
鉢形城の深沢川にある、竜宮への入口

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~竜宮への入口のお釜は、この奥の方。~


鉢形歴史館での伊澤氏の講演会の前に、鉢形衆の北条師匠が城への大手口からの登城ルートを案内してくださいました。

いつもお城へは寄居駅方面から橋を渡って登城しており、「ふーん、鉢形城ってこんな感じか。我が八王子城の方が全然いいじゃん」などと思っておりました。


しかし、住宅街に残る痕跡を辿って諏訪から入ったのですが、本当にドびっくり~。目からミツウロコ。鉢形城の凄さに圧倒され、マリコ・ポーロ言葉少なに・・。

そして、竜宮への入口のお釜に向かって叫ぶ。

乙ちゃーーーーん!


正龍寺さんに左衛門が預けたという「水切丸」はいずこに?
寄居町商工会HP 「竜宮伝説~乙姫にもらった刀」
http://www.yorii.or.jp/otohime/densetsu.htm


萩真尼 こと マリコ・ポーロ

cat 画像は全てマリコ・ポーロが撮影しました。コメント欄をもうけております。公開させていただいてはおりませぬが、ご感想なりいただければ嬉しいです。

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