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2017年7月14日 (金)

北条氏政・氏照 「墓前祭」~今年も小田原開城に思いを馳せる

by マリコ・ポーロ


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~氏政・氏照の遺骸(首以外)が埋葬された北条氏の菩提寺「伝心庵」。北条早雲こと伊勢宗瑞の室、南陽院殿の牌所でもあったと伝わっている。その後、現在の中町に移された。~


7月5日に小田原は開城。11日には四代当主氏政と、そのバディである弟、北条軍団軍団長・八王子城主の氏照が自刃。今年の「小田原北条開城・落城月間」もほぼ終結となりました。

以前に書いたことの少し繰り返しになり恐縮ですが…。


horse 氏政&氏照の墓所と「墓前祭」

天正18年7月11日。Dr.田村安斎邸で自刃した兄弟二人の遺骸は、北条の氏寺「傳心庵」に埋葬されました。(傳心庵で自刃とも言われている。)


その後の大久保氏の時代に傳心庵は寺町(中町)に移され、墓所は放置。それを整備してくれたのが、大久保氏の次に小田原へ入った稲葉氏です。(稲葉さん、ありがとう。)

時は下り、墓所は関東大震災で再び荒れてしまいました。そこで、昭和24年、地元の有志の方達が「北條遺跡顕彰会」を結成し、墓所は再興されたのです。墓前祭は、昭和28年から続けられているそうです。


素敵ですねえ。支配者が変わっても、時代が流れても、地元の敗者を大切に供養してきたのですね。もっとも、稲葉さんは祟りを恐れたのかもしれまへんが…coldsweats01


この日の墓前祭で、顕彰会現会長さんや市の文化部部長さんも、墓前祭の活動を代々に渡って続けていきたい、地域の宝を大事にし保存活動を続け活用していきたいとのお話しをしてらっしゃいました。

今年は、八王子衆3人(重鎮?男子2名+女人1名)&滝の城衆(1名)&わらわの5人で参拝させていただきましたが、一般のファンも参加できるこのような法要を、最も悲惨な戦いをした八王子城で出来ないことはとても淋しいことだと思いましたよ。さすが我らが本城。


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~墓所には、三鱗と、顕彰会立ち上げのお一人である、現会長さんのお祖父様の筆による「北条忌 三百八十年記念」(今年は427年)の幕が張られ、現在墓所を管理する永久寺御住職のお出ましを待つばかりなり。~


horse 6月23日 氏照の八王子城が陥落してからの本城小田原

この9年間でしつこく書いたブログ記事(の一部)を添付させていただきました。ご覧くださいましたら嬉しいです。


「小田原北条最後の日~かくて小田原は開城した」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/post-adb2.html


▲ 6月24日   龍城を明け渡す
伊勢宗瑞により戦国の始まりを告げた聖地韮山の城が 終わりをむかえた。

「北条氏規、今日(24日) 龍城を明け渡す」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-eb87.html

▲ 6月26日 秀吉、早雲寺から笠懸山へ移る
のちに石垣山城と呼ばれる、小田原の 負の遺産 であ~る。

「戦国フィナーレを望む 石垣山一夜城」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/the-b831.html
「天正18年の「石垣山一夜城」を歴友と歩く」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-017b.html
「堀秀政の小田原の墓」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-bf85.html


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~石垣山城で「北条ワイン」を飲み干してやった~


▲ 7月1日 氏直が降伏開城に同意
いつも胸が詰まります。長く続いた家を終わらせる最後の当主の気持ち。氏直は、二度と見ることはない相模の海を、どんな思いで眺めたことだろう。

「北条氏直、最後の当主の 『最後の朱印状』」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-3b83.html

▲ 7月5日 小田原開城
当主氏直は弟氏房と共に渋取口より滝川勝利の陣に「走り入った」。彼らの脳裏を、二代氏綱公の『御遺訓』はよぎっただろうか。

~天運尽きはて滅亡を致すとも、義理違へまじ きと心得なば末世にうしろ指をささるる恥辱は あるまじく候。 昔より天下をしろしめす上と ても、一度は滅亡の期あり。 人の命はわずかの間なれば、むさき心底 努々 (ゆめゆめ)あるべからず・・~

このあと7日まで滝川の陣で過ごし、その後、徳川の陣に移ることになる。

「北条氏直の投降は、走ったのか?」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-c645.html
「今日は、北条氏直殿の命日」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-dc5d.html

▲ 7月10日 氏政・氏照 城を出、家康の陣へ入る
すでにこちらへ移っていた氏直・氏房兄弟、そして、韮山から降りてきた弟の氏規たちと、会って話が出来ただろうか。人の情が分かる家康殿のことだから、きっとそうさせてくれたことでしょう。

代わって家康が小田原城へ入る。ちっannoy (← 今褒めたばかりなのに…)

「小田原攻め、徳川方の陣場めぐり」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-5964.html
「小田原攻め、松平文庫の『小田原陣図』」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-2808.html

「小田原攻め、北条氏照の本陣 報身寺」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-33dc.html

▲ 7月11日 北条氏政・氏照 死す

「北条氏政の首級(みしるし)はどこに・・?」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-470a.html
「北条氏照の首級(しるし)はどこに‥?」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-df65.html

「兄上様(北条氏政)からのお届けもの」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-d92a.html

「北条氏政は、上洛準備を進めていた!」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/post-5154.html
「北条氏政の「汁かけ飯」は後世の創作」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/post-e356.html

▲ 7月13日 小田原城内で、秀吉による論功行賞が行われる

ちっannoy

▲ 7月21日 氏直一行は高野山へ旅立つ

「それからの後北条一族」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-93b0.html

「北条一族の高野山 1」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-f00e.html
「高野山、小田原坊」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/3-6cea.html

「北条家、狭山藩邸跡」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-5c4c.html
「北条氏規の大阪の菩提寺」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-361c.html

「「江戸時代の北条家、東京の菩提寺」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-72d6.html


最後に…
「小田原城開城へ、最後の6ヶ月」
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-f53a.html


さて、「開城・落城強化月間」も終わり。途中になっていた「北条五代の娘たち」へそろそろ戻ろうかと思うておりまする。


萩真尼 こと マリコ・ポーロ

cat 画像は全てマリコ・ポーロが撮影しました。コメント欄をもうけております。公開させていただいてはおりませぬが、ご感想なりいただければ嬉しいです。

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